ダンジョン飯
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九井諒子、初の長編連載。待望の電子化! ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!
ある日、とある離島の墓地の壁から地下へと延びる巨大な空洞が出現した。そこから這い出てきた自身を王と称する朽ちかけた男が、一千年の昔に滅亡したはずの”黄金の国”の存在を明かし、王国は“狂乱の魔術師”によって地下に囚われ続けているため、元凶である魔術師を討伐した者には国の全てを与えると言い残し、塵芥となって消えた。その言葉に魅かれ、魔物が跋扈するダンジョンを踏破しようと多くの冒険者が乗り込む時代が幕を開けた。 6人パーティを組む冒険者ライオス一行は、ダンジョン深層にてレッドドラゴンに挑んだものの空腹が遠因となって壊滅状態となってしまう。ライオスの妹ファリンがドラゴンに食われながらも脱出魔法を使ったことで残りのメンバーは地上へと逃れることができた。ファリンの肉体がドラゴンに消化される前に救い出し、魔法によって蘇生させるため、すぐにでもファリン救出に向かいたいライオスだったが、全員が脱出魔法の副作用で身に着けていた装備以外の荷物を失っていたため金銭的余裕が無く、シュローとナマリが離脱してしまった。パーティを解散し、単身でダンジョンに挑もうとするライオスを見かねたマルシルとチルチャックが協力を申し出、あらためて3人のパーティが結成された。残る問題は探索費用の調達となったが、ライオスは食料の現地調達、つまりダンジョンに巣食うモンスターを食材とすると言う、とんでもないアイディアを披露する。 二人の激しい拒絶にも構わず、ライオスは手近な食材を集めて即席で料理を拵えようとするが、正しい調理法を知らず難儀する。その場に通りがかったセンシが手助けを申し出て、見事な手際で調理を行う。センシの魔物料理の美味さにライオスたちは驚く。魔物食に一家言を持つセンシは一行の目的を聞き、レッドドラゴンが料理できる可能性に惹かれ、新たな仲間となった。 かくしてライオス一行は、モンスターを食べながら、ダンジョンを踏破していくことになる。
様々な苦難を乗り越え、地下5階に辿りついた一行は、ファリンを取り戻すべく再度レッドドラゴンに挑戦、手酷い傷を負いながらも討伐に成功する。消化され骨だけになっていたファリンのため、マルシルは禁忌とされる古代魔術を執行し、レッドドラゴンの死体の血肉を元に、蘇生に成功する。 再会を喜び合った後、ライオスたちは傷ついた身体を癒すために休息をとるが、ファリンはレッドドラゴンを支配下に置いていた「狂乱の魔術師」に操られてライオスたちの前から姿を消す。さらには狂乱の魔術師がライオスたちを盗賊、簒奪者と罵り攻撃を加えてきた上に、ファリンと引き離される。態勢を立て直すため、いったんは地上に戻ることを決意する一行だったが、ダンジョンそのものがその姿を変化させるため、上層に戻ることに手間取っているうちに、別途ファリンを救うべく、故郷の者たちを呼び寄せたシュローの一行、シュローに救われたカブルー一行と合流する。そこへ、魔物に姿を変えられたファリンが襲いかかり、シュローとカブルーの一行から多数の死者が出るほどの被害を受ける。死者たちを蘇生したシュロー、カブルーは地上へ戻り、地上へ戻れなくなったライオスたちはファリンを再び救うべく、狂乱の魔術師の討伐を固く決意し、ダンジョンの探索を続けることになる。
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