ガラスの仮面
https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZFV206MEL.jpg
誰にでも変身願望がある
2005年5月14日
形式: コミック
超ロングランとなったガラスの仮面の第1作。作者の美内すずえさんも当時25歳の若さでとても初々しい画風が印象的です。平凡でどこといって取り柄のない少女の演劇にかける情熱を描いたこの作品ですが、多くの人が持っている変身願望を演劇を通して実現するニいうあり方が共感を呼び長い間支持されてきたのではないでしょうか。 第1巻では母親との葛藤、月影、姫川親子、桜小路、速水、小野寺などの主要登場人物との出会いが描かれ、小気味よいスピーディな物語の展開となっています。紅天女の後継者を探していた月影千草に北島マヤが目にとまり、劇団月影に引き取るまでというのが主なストーリーです。実の母親からの熱湯によるせっかんからマヤを守った千草ですが、このことにより親子は演劇修行の障害であるとのことから引き離されてしまいます。今後の厳しい道のりを示唆する巻としてできばえは秀逸です。