まじもじるるも
漫画:まじもじるるも(第1部)
まじもじるるも 魔界編(第2部)
まじもじるるも 放課後の魔法中学生(第3部)
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2007年11月号 - 2011年2月号(第1部)
2011年4月号 - 2013年3月号(第2部)
2013年8月号 - (第3部)
巻数 全7巻(第1部)
全4巻(第2部)
既刊8巻(第3部)(2018年10月9日現在)
第1部
オカルトサークル「不思議発見クラブ」に所属する平凡だが恋人のいない高校生・柴木耕太は、偶然見つけた魔術書の力で願いを叶える魔女「るるも」を召喚してしまう。その代償として生命を奪われると知り慌てる柴木。しかしるるもが規則違反を侵したことにより、るるもは禁固130年の刑となって契約は無効となったため、柴木の生命は奪われないことになる。自由の身となるはずの柴木だが、放っておくことが出来ずるるもを助けてしまう。結局るるもは柴木の命を奪うことなく魔界に戻ったが、その半年後、再びるるもに出会う柴木。以前の契約が不完全履行だったため、るるもは魔女の資格を剥奪され、修業魔として人間界で修業することになったと言う。るるも自身の魔力も封印され、一枚につき一度魔法を使える「魔法のチケット」を介さなければ魔法を使えないらしい。そのチケット束を柴木に使い切らせることが修業内容とのことだが、実はそのチケットは柴木の命そのものであった。
るるもはそのことを知らされておらず、彼女の使い魔であるチロにその真相を聞かされた柴木は、自分の欲望やるるものことと命を秤にかけることに葛藤する。るるもは柴木の家で暮らすことになり、修業しつつも柴木らとの生活を楽しむ。一方、柴木は自分の命を削ると知りながら何度も魔法を使い、時には人助けをしながら過ごしていた。しかし、とうとう彼の寿命の全てを使い切ってしまう時が訪れた。
第2部:魔界編
魔法のチケットを全て使い切り、柴木は命を落とす。修業を完遂したるるもは、チケットの真実を知り絶望し、最後までちゃんと感謝の言葉を言えなかったことを後悔する。自分のことを地上の人々の記憶から消し、魔界へ帰ったるるもは無事に魔女へ復格する。柴木に一言言いたいと強く願い、ハルリリとその部下三魔女と共に、るるもは「魂晶のカベ」へ侵入し柴木の魂晶を持って行こうとする。しかしそこに彼の魂晶は無かった。
通常業務に戻るも昔と同じく酷いいじめに遭い、地上生活の思い出との差にるるもの心は蝕まれていく。ついに魔女を辞めようと思ったある日、魔界の町で柴木に再会する。実はハルリリの使い魔ミミがこっそり柴木の魂晶を持ち出し、人造ボディに移していたのだった。再会を喜び涙するるるもを見て自分の想いに気付く柴木だったが、るるもは魔界管理局に捕まえられる。大量の魂晶強奪の罪を擦り付けられ、るるもは極刑の判決が下される。柴木とハルリリらはるるもを救おうと魔界管理局に乗り込み苦戦しつつも、命からがら地上へと脱出する。
生前の姿を模した人造ボディは崩れ、柴木はスペアボディの少女の姿となってしまう。柴木の高校に出来た境界のヒズミを利用し、魔界に戻り魔王へ裁判のやり直しを上申することを決め、少女姿となった柴木はるるもやハルリリと共に懐かしの高校へ潜入する。訪れた束の間の平穏、るるもはようやく感謝の言葉を伝え、柴木はるるもに想いを告げる。魔界の追手が迫る中、魔界へ急ぎ突入した柴木とるるもは何とか魔王の元へたどり着くが、魔界のシステムに恨みを持つ保安部隊長・ジロのクーデターにより魔王は滅殺され、彼女は新たな魔王になることを宣言する。ところが実は魔王は無事であり、膨大な魔力を以って全ての決着をつける。魔王に願いを叶えられ、柴木は元の肉体へ戻り地上に帰ることが出来るようになったが、それは同時に魔女であるるるもとの別れを意味していた。
第3部:放課後の魔法中学生
舞台は『魔界編』クーデター事件から約1年後。ルシカ、スラガ、モモヒメの3人の十三級魔女たち、そしてルシカの使い魔JJが地上にやって来た。落ちこぼれ魔女である彼女らに課せられた任務は、新しい魔法システム「呪文字(まじもじ)」に関するものだった。第二級魔女に昇格したるるもの指導の下、彼女らは「呪文字」収集のため、普通の女子中学生として中学校に潜入する。しかしルシカは憧れの地上生活に、任務そっちのけではしゃぎまくる。スラガやモモヒメは友達ができず苦労していたが、平穏な日々を過ごしつつ3人の言ノ葉の書には少しずつだが呪文字が定着していた。ある日、るるも立ち会いのもとで呪文字の実証実験を行なうことになった3人だが、失敗し、身体が小人のように縮んだ上、過去の世界(2年前)に飛ばされてしまう。過去のチロに見つかり彼女の協力のもと、元に戻る手がかりを探す柴木家床下生活が始まった。
モモヒメは過去に戻ったことにより、長年行方不明で死に目に会えなかった祖母マ・リース・ラ・リリスを弔おうと行動を起こす。チロの変身許可証を拝借し、一時的に大きくなったモモヒメは、同じく孫の伊鈴と交流し、生前の祖母と再会する。祖母は2年後に亡くなる運命と知ったモモヒメは、小さな身体で苦労して延命薬を完成させるが、その直前に祖母は亡くなってしまう。悲しみに暮れるモモヒメだったが、伊鈴と祖母の思い出話に浸り、共に悲しみを癒すのだった。
魔女3人は過去の世界に飛ばされて以降、失ってしまった「言ノ葉の書」を捜すも、小さな身体のせいもあり全く見つからず途方に暮れていた。そんなある日、ハルリリが柴木家を訪れる。3人はこっそり彼女の力を借りようとするが、あっさり姿を見られてしまう。結局、言ノ葉の書捜索の助力を直接頼み、ハルリリの強力な魔法のおかげで3人の言ノ葉の書は次々と見つかる。しかし最後まで見つからなかったルシカの言ノ葉の書は、小学生桃果が拾っており、好き勝手に魔法を発動して騒動を起こしていた。しかもルシカの言ノ葉の書には、過去に飛ばされて以来意識が無かったはずのJJの意思が宿っていた。そんな中、騒動の噂を聞き調査に向かった(2年前の)るるもと柴木は桃果と対峙し、魔法の原因である本(言ノ葉の書)を取り上げようとするも苦戦する。一方、3人もるるも達を追い、言ノ葉の書を取り戻すべく行動を起こす。