SF映画とヒューマニティ―
SF映画とヒューマニティ―サイボーグの腑
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紹介
『ターミネーター』や『2001年 宇宙の旅』などからサイボーグやロボット、地球外生命体と人間との接触が映し出す現代文化のありようを解読し、SF映画をとおして私たちのアイデンティティがなぜ・どう揺さぶられるのかを探求するフィルム・スタディーズ。
目次
序
第1章 サイボーグ・エロス
ボーグの誘惑
「きて、私のなかに。お願い」
ターミナルとしての個体
柔らかな指と鋼の刃
「神」と一つになる存在の昂揚
第2章 ひび割れた鏡像――自己のイドラ
「Like tears...in rain.」
「存在は裸形を恐れて幻影をまとう」
The ghost in the machine
サイバースペースの「擬人法」――表象不可能なものの可視化
「私には過去しかない」
「人間の存在を決めるのは行動だ、記憶じゃない」
第3章 ドッペルゲンガー――自死の定め
「このお方は己れの望みを知らんのだ」――人形つかいの矛盾
モンスター――人間の真実を映す鏡
死をもたらす分身――「割れた鏡を最後に覗いた者は死ぬ」
サイボーグと「動物性」――「嘘をつくのは本当の人間だけだ」
「私は絶対に、私の所有するものではない」
第4章 サイバー・ボディのキネーシス
Being a Invisible Body――意識のキネーシス
メディアとしての身体――意識のプロステーシス
世界と自己を媒介する意識のキネーシス――インターフェイスの魔
飽くことなく非我を求める自我 un moi insatiable de non-moi
終章 擬態的存在の明滅――Being the Skin
文献一覧
あとがき
事項索引
人名索引
フィルモグラフィー