ポジティブ行動支援
略: PBS
応用行動分析 (ABA) の理論や技法を基盤としながら、より広範な視点と包括的なアプローチを取り入れた支援の考え方
個人の生活の質 (QOL) 向上を目指し、望ましい行動をポジティブな方法で促進することに焦点を当てる
主な特徴と目的:
ポジティブな行動の促進: 望ましくない行動を「罰則や叱責」で減らすのではなく、望ましい行動を「称賛や承認」で増やし、結果的に望ましくない行動を減少させることを目指す
予防的な支援: 問題が起きた後に対応するだけでなく、問題行動が起こる前に環境を整えたり、スキルを教えたりする予防的なアプローチを重視
機能的行動アセスメント: 問題行動がなぜ起こるのか (その行動が本人にとってどのような機能を持っているのか) を深く理解するために、ABC 分析などを用いて詳細なアセスメントを行う
包括的な支援: 個人だけでなく、家庭、学校、地域社会など、複数のレベルで支援を計画・実施
教育、心理学、社会学など、多様な学問領域の知見を統合した学際的なアプローチが特徴
生活の質の向上: 行動の改善だけでなく、その人の生活全体をより良いものにすることを目指す