直前オブジェクトを救いたい
はじめに
完全に僕個人の見解です
読みたい人だけ読んで
KENくん氏によって開発されたAviUtlは、有志によって様々な機能が拡張開発されている。
だが、図形やテキストの追加や多種多様なフィルタなどの、AviUtlの基礎となるデフォルトの機能はKENくん氏自身の手で開発されたものだ。
KENくん氏は、メディアオブジェクトとして、シンプルな図形、テキスト、各ファイルを読み込むオブジェクトの他にも、凝った編集に使える便利なオブジェクトを追加した。
中でもフレームバッファは用途が幅広く、ほとんどのユーザーが常日頃使っている、不可欠なオブジェクトの一つだ。
しかし、KENくん氏によるメディアオブジェクトの中で、今ひとつ影の薄いものがある……
直前オブジェクトである。
「そんなものあったっけ?」といった声が飛ぶのも無理はないだろう。
ベテランでも使いこなしている者はあまり見かけない。
しかしフレームバッファと並んで、確かにメディアオブジェクトの列に鎮座しているのだ。
それなのに、あまりにかわいそうではないか。
少しの機能の違いだけで、ユーザーに愛され続けるフレームバッファとの差は一体なんだ。
僕は、直前オブジェクトに救いの手を差し伸べることはできないかと考えた。
本編
というわけで、直前オブジェクトのよい使い方を考えてみる記事です
僕は全く使うことがなく、使用例もほとんど聞かないので、かわいそうだから使ってあげようということ
機能
○直前オブジェクト
上位のレイヤーで直前に描画されたメディアオブジェクトの
描画データを取り込みます。
exedit.txtから引用 味気なくね?
タイムライン上で1つ上のオブジェクト(無ければ1つ左のオブジェクト)を複製するものです
パラメータは継承されませんが、フィルタ効果は継承されます
ここにあります
https://gyazo.com/78f665f1049da014fac167b18e0e8b27
使い方を考える
① カウンターを止める
直前オブジェクトの使い方を調べると真っ先にヒットします
カウンターの右に直前オブジェクトを置くだけでできます
最終フレームを取得して描画したままにすることができることを利用したもの
https://gyazo.com/f8447bac90cecf817e63076970bf9004
だがしかし
この使い方には重大な問題点があります
上にオブジェクトがあるとそちらが優先されるので使用できません
う~ん無能!w
分割して速度:0.0にするのが無難です
② ミラーの代用
https://gyazo.com/6454fb3e7716f88118e0234d71048054
オブジェクトの複製といえばすぐに思い付くのがミラー的表現です
(僕だけ?そんなことないでしょ)
直前オブジェクトを反転させて、座標や中心座標を移動して反射しているように見せかけます
通常のミラーとは違い、簡単にブラーやラスターがかけられる分自由度が高いです
これはそこそこ使えそう
エイリアスにすれば簡単に使い回せる便利さは他にはないものです
③ トランジション
https://gyazo.com/014a70e0190b845f40686f389de48ff4
フレームバッファに直前オブジェクトを使うと、同じ画を再描画できます
これは、フレームバッファを重ねることでは実現できない直前オブジェクトの特殊能力
これを利用して、スプリット系のトランジションができないかと考えました
1 フレームバッファにモーションタイルTを適用し、X反転配置,Y反転配置:ONに設定してミラーループさせます 2 座標を移動させます
3 下に直前オブジェクトを置くと、座標は継承されずにモーションタイルTの効果だけが継承されます
4 直前オブジェクトを移動させて、オフスクリーン描画下でクリッピングします
ただ、この方法だと3分割以上できません
直前オブジェクトに直前オブジェクトを使うことが出来てしまうので、直前オブジェクトを重ねても上手く行かない
惜しかった……
まとめ
パッと思いついた限りでも全く使えないことはなさそうです
直前オブジェクトは救われたのか……?
まだ努力が足りない
まだ思いつくことはあるので、これから内容が追加されるかもしれません