Motion Tracking 1/4 - Single Point Tracking
hr.icon
1. はじめに(まとめ中)
トラッキングはVFX(実写と3DCG合成)の基本。
モーショントラッキング(オブジェクトトラッキング)
移動、回転、スケールの連動が可能
カメラトラッキング(マッチムーブ)※Blenderで行ったこと
カメラ映像からパースも含めた三次元解析を行う
手持ちカメラの動きに合わせて3DCGが連動することで、実写空間とCG空間を融合させることができる。
History of VFX: 20 years of Planar Tracking
https://www.youtube.com/watch?v=LmYiaANUE3U
(参考)
(応用事例)※今回の演習では3Dオブジェクトの合成は扱わない
FLIGHTPLANタイトルバック,
hr.icon
2. 参考チュートリアル
下のYouTubeチュートリアルを元に演習を行う。
チュートリアルには以下の4つの内容が含まれている。
Single Point Tracking
Dual Point Tracking
Corner Pin Tracking
3D Tracking
https://www.youtube.com/watch?v=SAlvDJcrBRU
hr.icon
3. 素材の準備
以下のURLからYouTubeチュートリアルで使用されている素材映像をダウンロードすることができる。
以下の3つの映像を準備する。
Castle.mp4(66.3MB)
Green Screen Phone.mp4(70.6MB)
Walking in an Alley.mp4(91.2MB)
https://gyazo.com/eb76185e5b91a92cfbb327d2f5e8fd8a
合成用画像と下図のロゴを準備している。kibaco経由で配布する。
https://gyazo.com/2c7442f4922b1b1f7130cbcfa428118a
hr.icon
4. Single Point Tracking
After Effectsのトラック機能(Single Point)を利用した制作手法を紹介する。
https://www.youtube.com/watch?v=sMBCQDHITRs
hr.icon
5. 準備
5.1 使用する素材とフォルダの作成
適当な場所にフォルダを作成して、Castle.mp4を移動する。
https://gyazo.com/0af68ca0b550b3c0bd2598ff83adfd88
5.2 After Effectsの起動
After Effectsを起動して、新規プロジェクトを準備する。
https://gyazo.com/254d914fb4b83a56ea7f9068378faeda
先程作成したフォルダにプロジェクトファイルを保存する。
https://gyazo.com/70001ece3ab1225fbe91a9ad6925af07
hr.icon
6. 素材映像からコンポジションを作成
6.1 素材映像データの読み込み
下記のいずれかの方法でプロジェクトパネルにCastle.mp4を読み込む。
方法1)ファイルメニュー > 読み込み > ファイル
方法2)プロジェクトパネルをダブルクリック ※おすすめ
方法3)プロジェクトパネルにドラック&ドロップ
自分で作成していない映像の場合は、サムネイル横の情報から画像サイズやDuration(尺、継続時間)、フレームレート等を確認しておく。
https://gyazo.com/8e5f883f70de6c94ae4c7c55c9189acd
6.2 素材仕様を反映したコンポジションの作成
プロジェクトパネルのCastle.mp4を空のタイムラインにドラック&ドロップする。
https://gyazo.com/2ab80eaa5d48d8304f7889bfae1d7604
自動的に素材仕様に合わせたコンポジションが作成されて、Castle.mp4がレイヤーとして追加される。
プロジェクトパネルにもコンポジションが追加されていることが確認できる。
https://gyazo.com/83eb5c35076fbdf9d2ea4cd786deca43
コンポジションメニュー > コンポジション設定から設定内容が確認できる。
https://gyazo.com/9c6c180a80d1f0ae128c9f66a3b9a489
hr.icon
7. テキストレイヤー
タイムラインの空部分を右クリック > 新規 > テキストを追加する。
https://gyazo.com/f320b53ac6a3bbf8b9578fbf658da6d1
コンポジション設定が4kの場合、文字サイズの初期値が小さいのでカーソルが見えにくい。コンポジションパネルをスケールして文字入力を行う。
https://gyazo.com/c2e628d81990480fb62e8a8c979be024
ウィンドウメニューから文字パネル(表示済)、段落パネルを表示する。
https://gyazo.com/0ef9b271b857c59da8a5105702b0ea77
文字パネルで書体(フォント)、サイズ(300px程度、任意)を変更する。
文字サイズに関しては、コンポジションパネルで選択ツールを使ってスケールすることもできる。
段落パネルで中央揃えに変更する。
パネルが増えると操作しにくい場合は、パネル上部をクリックしてパネルを最小表示にする。
https://gyazo.com/ed2a3de95b6ce82eabce442c003bed28
hr.icon
8. ヌルオブジェクトの追加
タイムラインの空部分を右クリック > 新規 > ヌルオブジェクトを追加する。
https://gyazo.com/0df3bdf1df8d68669f6fd20d18de4bfd
表示をわかりやすくするために、レイヤー左のラベル色をクリックしてイエローに変更する。
https://gyazo.com/8c6016e7c38198addbb30f9c8335fe19
コンポジションのヌル表示とタイムラインのレイヤー表示の色がイエローに変わる。
https://gyazo.com/214dcb05ce3400f922956f91af6c98ec
hr.icon
9. トラッキング処理
9.1 トラッカーの設定
タイムラインのCastle.mp4を選択して、トラッカーパネルのトラックボタンを押す。
https://gyazo.com/da9c975cfe3dfe7c5838a0a5e6c60406
フッテージパネルが表示されていることを確認する。
中央にはトラックポイント1が小さく表示されている。
トラッカーには表示内容が増えている。
https://gyazo.com/ff8965f8a51e1497ed73112d33af3501
9.2 トラックポイントの調整
フッテージパネル表示を拡大する。
https://gyazo.com/17c9f7fe08554139f26ec5e6e6049a9a
2つの矩形をドラッグしてサイズを大きく修正する。
https://gyazo.com/a9b00966fd123a44767a447d6bdddd04
トラックポイントをドラッグして下図のように屋根中央上部のオブジェに合わせる。
このとき+はドラッグせずにその周囲の矩形内をドラックする。
コントラストが高く、特徴的な場所が矩形内に入るように調整する。
https://gyazo.com/fd028692fdd18bc05939c3210f6bdebd
このとき、画質が荒い場合はコンポジションパネルに切り替えてからプレビュー画質をフル画質に変更する。
4k映像はプレビュー再生が重いので、通常は自動画質 or 1/2以下の低画質に設定しておく。
https://gyazo.com/6b38d550db155d8c369e1bd0d5064c57
トラッカーパネルの確認(変更は不要)
ソース:Castle.mp4
現在のトラック:トラッカー1
トラックの種類:トランスフォーム
位置のみチェック
ターゲット:ヌル1
https://gyazo.com/cf3afc6cbef6cb59ad2dde7d98ffb84e
9.3 分析
タイムラインの時間インジケータを0フレームに移動した上で、トラックの▶(再生方向に分析)をクリックする。
必要に応じて時間インジケータの前方向に処理する場合は◀を押す。
https://gyazo.com/68e385bdd09d55da2a7aa8e8181e8ef6
下図のように処理が終わった場所は緑のラインが表示される。
https://gyazo.com/2353c10853bdfbb648177eb568137172
8秒20フレーム全てのフレームを処理が完了するまで待つ。
https://gyazo.com/99b9fb66b555375cd04f6377b31fe275
下図のようにトラッキングされた軌跡が表示される。
フレーム毎にポイントがあり、トラッキングがずれている場合はドラッグして修正することができる。
https://gyazo.com/3b0d7993921b3864703c6a6d29ded5b5
hr.icon
10. ターゲットの適用 2:20〜
トラッカーパネルのターゲット設定ボタンを押して、レイヤー:1. ヌル1に設定されていることを確認する。
https://gyazo.com/67160cd447fd801392da4e894bd56b8c
適用ボタンを押す。
https://gyazo.com/5e110cf5bfb2db1c32894346170fae35
下図ウィンドウでは変更なしでOKを押す。
https://gyazo.com/6d5facf4f9d3dce8ffa4f88301245873
コンポジションパネルに切り替わるので、ヌルレイヤーを選択して時間インジケータをスクラブする。
コンポジションパネルのヌルがトラッキング軌跡に沿うことを確認する。
https://gyazo.com/135a886869af8ed6271e83ac5d3dcf61
タイムラインのヌルレイヤーのトランスフォームの位置にトラッキング解析されたキーフレームが適用されている。
https://gyazo.com/ea1911dc9bdc27c4d43b33941324a243
hr.icon
11. テキストレイヤーとのリンク
テキストレイヤーの渦巻きアイコンをドラッグしてヌルレイヤーの名前にドロップする。
「親とリンク」にヌル1が設定される。
https://gyazo.com/81fa6ee0e578578dd16b0eafe04f72d9
再生して、テキストがヌルに沿って移動することを確認する。
今回は位置のみトラッキングしているので、スケールや角度は変わらない。
https://youtu.be/jSDkmTqIALs
hr.icon
12. テキストの調整
テキストレイヤーの3Dレイヤーを有効にする。
XYZの角度を下図のように調整して映像のパースに合わせる。
今回は位置トラッキングのみなので、疑似的にパースに合わせている。
https://gyazo.com/1e2c8fe9c3a47bf7dae47f3afb7e9c00
コンポジションパネルのギズモでも調整可能。
https://gyazo.com/ce2f0f38650fe03e11ffc42bf82bab16
hr.icon
13. 完成映像の書き出し(レンダリング)
ファイルメニュー > 書き出し > Adobe Media Encoderキューに追加...をクリックする。
Media Encoderの使い方は以下参照。
完成した映像。
https://youtu.be/qEkfvMf4M3k