The Regulated Token (R-Token) Standard WIP The Regulated Token (R-Token) Standard とは
STOプラットフォームの構築を目指すプロジェクト Harborが提案するERC-20に互換性を持つ、Security Token (証券トークン) コントラクトの標準規格のこと。
トークンをトランスファーする際に、レギュレータサービスと呼ばれる認証コントラクトでチェックを行い、許可されたトランスファーのみが実行される様な仕組みを設ける様にする。
この仕組みを設けることで、既存の証券規制やKYCポリシー、AML(Anti Money Laundering)、税法などあらゆるルールのバリデーションを挟み、トランスファーが行える様になる。
これにより、トークンと呼ばれる新たなデジタルアセットに証券性を持たせても、既存の法律を遵守した形でデジタルアセットの所有権移転を可能にする
R-Tokenのユースケース: 証券をトークン化する意義
プライベート証券の場合
流動性を生み出すのが既存の仕組み上難しく、結果発行側が非流動性割引を強いられ、フェアな調達ができない環境になっている。
プライベートセキュリティを発行する理由は「発行の相対的な容易さと費用効果」にある。
既存の証券をセカンダリーマーケットで取引を行う場合、取引成功までには様々な仲介人(ブローカー/取引所)を介す必要がある。
さらに、取引活動を追跡するプロセスと作業には大きなコストを有し、潜在的な規制リスクを守るために発行体大きな負担がかかっている。
こういった非効率性は、発行者の取引に制限を課すことに繋がっている。
その結果、民間証券の流動性を低いものにしている。
この流動性が低いことを説明するために、発行者(資金調達主)は実際の資産価値から算出した資金を獲得せず、価値を割り引いた額(投資家が流動性の低さをマイナスとして評価した額)で販売することとなっている。
非流動性割引とは、
非流動性ディスカウントというのは、未上場株式の場合は、上場している株式と比べて相対的に流動性が低く、そのような場合に、投資家(購入者)はより高い利回りを要求するはずだという前提から、流動性が十分にある株式の評価額から割り引かれる金額のことを意味します。
memo: この辺りよく理解できてないので質問する ↑の認識であっているのか
対して、パブリック証券の場合
非支配株主(一般人)は自由に売買することができるため、パブリック証券マーケットは高い流動性が期待できる。
しかし、流動性は高くなる可能性はあるものの、IPOまでには時間と多大なコストがかかるため、おおくはIPOせずに終わる。
また、IPOを実施したとしても完了までのプロセスは複雑で、おおよそ12~18ヶ月の準備を必要とすることがある。重要な費用は、提供自体だけでなく、厳格な規制および報告の要件を含む。
ブリック企業になるというプロセスが適用される。
つまり、パブリックセキュリティの費用対効果は民間証券に比べて低い(悪い)
これらのプライベートとパブリックの証券についての課題感を踏まえて、
証券をトークン化することのメリットは大きく2つあると彼らは言っている。
1. プライベート証券の流動性向上
2. 管理効率の向上
プライベート証券の流動性向上
プライベートセキュリティをトークン化することにより、以下のチャートに示す様に、低流動性/高コストの象限から、高流動性/高コスト象限に移動する可能性がある。
https://gyazo.com/281e12f8be71f2bab5e16e2aecb50271
言い換えると、トークン化されたプライベートセキュリティは、コスト効率を維持しながら潜在的により流動性を有する可能性があるということ。つまり、トークン化されたプライベートセキュリティは従来のプライベートセキュリティの管理上の負担をなしに、より流動性を有する可能性があるということです。
2. 管理効率の向上
流動性を提供することに加えて、民間有価証券をトークン化することは、効率を向上させる機会を作ります。
ブロックチェーン技術により、仲買人がいなくても、取引が2者間で行われることが可能になる。
これは、すべてのトランザクションが自動的に記録され、監査が容易な不変の元帳だからこそできること。
大幅なコスト削減、決済スピードの向上、安全性の向上などが期待できる。