STタテヨコナナメ読み(第六回)
対象日:ざっくり4/15(月)〜4/21(日)
関連ニュース
(注目) Harborの1号案件$20M規模の学生寮証券化が失敗に終わる
証券化対象不動産は、サウスカロライナ州の260部屋ある巨大学生寮
Harborはピーターティールのサポートも受けている(Tomato.icon まじで?)
Paypal元COOのDavid SacksがHarborのチェアマンに名を揃える
失敗理由は、レンダーが突然融資をストップさせたため
レンダーはUS Bankであった模様
Tomato.icon<レンダー怖い
Harborの報道官は「こういうことは不動産証券化では時たまよくあること。次の案件に向けて動き出している」と説明
(注目)ヨーロッパで初めてリテール向けのSTO案件がローンチ
Blockport社がTokenyのT-REXフレームワークを利用してEU内で初のRetail投資家向けのSTOをローンチさせることを発表
開始は今月15日より
EUとUSの投資家に向けて発行を行う
US:RegDを利用
EU:○○
Tomato.icon<Retail向けの調達ってEU内の法律は何を利用しているんだ?
small offering exemptionを利用するとのこと
調達目標額はEUR 5M
Blockport社CEOがTokenyを選択した理由として、EU内で一番プレゼンスがあること、STOに必要な各プレイヤーとの提携の仲介をしてくれること、の二つを列挙
Swarm社がTRONブロックチェーン上でのSTO提供サービスを開始
Tron上で発行したSTでもKYCや適切なライセンシングを行えるようになったと発表
TRONと提携したTetherとSwarmとの繋ぎこみも視野に入れられている
STOにおけるステーブルコインの使用へ
Tomato.icon<どうやって実装しているんだろ
(注目)ペンシルバニア州政府に支援されたVCがLPトークン化を実施
Pennsylvania’s economic development officeが作成したファンド
Philly地区に拠点を構えるベンチャー企業を中心に出資する予定
調達目標額は$35M。対象はUSの適格投資家
利用プラットフォームはSecuritize
Tomato.icon<Securitizeすげー
すでにPre-lauchの時点でEPAMやBen Franklinらから$10Mの調達は完了している
セカンダリー上場は計画はしているものの、具体化には至っていない模様
配当は、自動的に行わず、銀行口座を通じて通常通り行われる
受け容れ通貨にETHやBTCも用意しているが、発行体としては即FIAT化する方針
ロンドン証券取引所傘下のTurquoiseでトークン化株式が発行
20/30というブロックチェーン企業の株式がトークン化されて発行
発行総額はGBP 3M
英国Financial Conduct Authorityの規制サンドボックス制度(第4類)に則って発行を実施
このサンドボックス:認可企業を規制対象外にする制度
第4群:ブロックチェーン企業が複数名を連ねる
Tomato.icon<日本はサンドボックス系がマジで遅いのがネックだよなぁ。一々ノーアクションレタ必要だし。
RepublicがRegA+に準拠したDigital Assetの発行を計画
クラファンプラットフォームのRepublicがnoteと呼ばれるSTの発行を計画
このSTはRengGen Labsによって発行がサポートされている
RenGen Labs: PEプラットフォームでSTOの分野にも参入している
Republicによって買収された
このトークンはRepublicが投資しているポートフォリオにpegされている
投資先に利益が上がればリターンが帰ってくる形
RegA+による発行を計画中
(注目)tZero、GSR、MAKARA社との投資契約クロージングに再度失敗
12月にクロージング失敗して再度、2月中旬に締結、4月着金(クローズ)のスケジュールで動いていたが再度破談に終わる
FundによるDDが期限内に終わらなかった模様
tZeroとGSR間で昨年結んだ契約に基づいて$30MのtZEROトークン購入は五月上旬までに実行される予定
Tomato.icon<かわいそう
$100M超のequity投資については未締結のままで続く予定
Tomato.icon<スキャム感増してる。親会社もふらふら事業変更して変な感じ。
J-STOの成功
レヴァイアスが実施
ファンドのLPトークン化。集団匿名組合スキームを利用
流動性向上にSTOは寄与すると指摘
QuoineがSTOを率先していくとコメント
Tomato.icon<うーん
Provenance.ioが$20MのST調達を実施
ProvenanceがHash Tokenと呼ばれるSTOの完了を発表
RegDを利用し、適格投資家から$20Mを調達
Tomato.icon<どういう人が投資しているんだろう?
Hash Token: 議決権と配当権とが点いている
調達した金額はprovenanceが開発するブロックチェーンの開発費用として使われる
このチェーンはPoSでpermissioned型。チェーンの目的としては債権の証券化
今後の予定:
Q3, First hedge fund on blockchain
Q3, First real estate title entirely on blockchain
Q4, First digital mortgage on blockchain
Tomato.icon< 金融に特化したチェーン、気になる
論考系
誰も貴方の不動産証券化トークンは購入しない
不動産証券化は一番ホットトピックとして扱われているがほとんどが成功していない
そもそも証券化させる不動産にマーケットの魅力のあるようなものが存在していないため
例えばこういうやつw(以下記事内の画像挿入)
https://gyazo.com/c433dcd521af0aee8b38b4985f4b63cc
現在の証券化させようとする側の心理:
丸ごと売るよりも小口化した方が割高で売りやすい
既存マーケットで売れなかったような人たちが最後の方法としてトークン化に走ってみよう
一方、買い手側のターゲットを見るとそんなのは絶対買わない:STOで実現できることに魅力が無いため
既存金融のコンサバな人たち
資産増加というより安定運用に魅力がある
Margin costsに敏感
さらに、既存REITでそこそこ流動性は彼らにとって担保されている
STのリスクを取る必要性が存在しない
逆選択の問題が生じている(通称lemon問題)
唯一ターゲットでインセンティブがあるとしたら、資産を隠すための投資くらいか
「良い案件」とは売手買手両者にメリットがある取引のこと
互いにゼロコスト、青天井が理想だがそんなことはあり得ない
買手側にdown sideのリスク保護が点いていることが必要になる
そのためには、複雑なスキームを取る必要がある
既存の戦略とSTの戦略とはほとんど変わらないが、STは一つの魅力を付加する
コスト削減と、分配の増加(簡易化)
だが、既存金融プレイヤーにおいて誰がどうやって一歩目を踏み出すのか、という難しい問いが残されている
STネットワークについて考える
public chainと匿名性との関係性を解決しうるSecurity Token network計画について論じる
現状の問題
public chainの限界性
機関投資家の要望を満たせない匿名性
Security Token Networkはイーサリアムに変わるチェーン
publicとpermissionedとの融合
Permissionedであるものの集権的ではない
Tomato.icon<???
Security Token networkによってもたらされる二つのメリット
仲介者が不要になる:
分散的なインセンティブ設計をすることで仲介者がなくなる
Tomato.iconどゆこと???
on-chainのみに寄った金融商品が発明される
今って結局オフチェーンとのオラクル問題とかあるけど、将来的になくなるよ
技術的にどうやって実現するのか、等の話はPart2で
お気持ち:Tomato.icon<この人金融のドメイン知識が足りない中で記事を書いている感があるな?