Handshake
TD;DR
認証局
httpsとかで暗号化するときに、使われてる公開鍵が本当にその相手の(1)ドメインなのか、(2)組織なのか、(3)法人は実在するのかをユーザーが安心できるように、第三者が認証する必要がある
「第三者」の仕組みは階層構造になっていて、大元はルート認証局で、ブラウザに予め登録されてる。ルートとして登録してもらうためには、webtrustという資格を取った上で、ブラウザと認証局の業界団体で決まってるっぽい。そして、そのルート認証局が信頼する中間認証局の証明書(ルート認証局の鍵で署名)、その下の証明書、、、と全部ブラウザは信頼する。
証明書は上の(1)(2)(3)の三タイプ。(1)はAPIで自動でしかも無料でやってくれるlets encryptoなどのサービスがある。当然(3)がいちばんきつくて、ハンコのやりとりしたりする。
GMOのグローバルサインはルート認証局、Googleも最近ルート始めた。
Handshake
handshakeはDNSのルートサーバー(.jpとか.comを保有するサーバーがどこにあるのかを記録、ICANNという団体が管理)をブロックチェーンでやり、トップレベルドメインというデジタル資産をオープンに売買したりオークションしたりするもの。加えて、ブロックチェーン上でそのドメインを保有する鍵でそのままhttpsすればいいので、上のドメイン認証的なものは不要になる。が、法人の実在とかの認証は今後も必要なはず。既存のドメイン保有者は申請すればHandshake上でのドメイン所有権ももらえる。UTXOベースの独自ブロックチェーン。light clientに技術的な工夫が盛り込んである。
細かいこと
Dappとしてのポイント
ブロックチェーン上にドメインというアセットが全部乗っかるので、仲介者(レジストラ)が完璧に消える
decentralandやゲーム系のDappよりさらにこの特徴が強い
あとはゴリゴリ普及させるだけ?
ユーザーが既存のDNSルートサーバーではなくHandshakeのノードにアクセスするようになる必要がある
運営
$10.2Mの資金調達
全て?(the all proceeds) はFOSSに寄付するらしい
独自トークン: HNS
利用法
nameのオークションでのペイメント
配り方が独特
70%はFLOSS(Free/Libre and Open Source Software)プロジェクト、大学、NPOに寄付される
7.5%はスポンサーに配布
airdrop
対象
IRC(Internet Relay Chat)のネットワークの一つであるfreenodeのアカウントを2017/12/29より前に持っている人
GitHubアカウントを提出して認められた人
Tokensoft.ioがパートナーとなってこれを行う
「最初の3年で時価総額$50Bに達したらコミュニティの合意のもと発行量倍にして」とか書いてある
オンチェーンのプログラム
name
ドメイン名を譲渡/HNSで売買可能
nameの管理
有効期間は1年間で、一定の(?)feeを払えば更新できる
このfeeはマイニング報酬に入る
nameの主張
シームレスに既存のルートゾーンファイルから移行するための仕組み
ローンチ前に30日間のsunrise time があってその間に主張できる
既存のルートゾーン or Alexa トップ100,000のサイトのnameは予約されている
DNSSECにおける所有権の電子署名を提出し、オンチェーンでトラストレスに証明される
400ブロック承認待つらしい
オークション
Vickrey オークション
普通のセカンドプライスオークションのこと?
勝者が支払ったHNSはburnされる
open transactionを送って開始
lockup-valueとして入札額より少し多めに送金することで入札額を隠す仕組み
一定期間経ったら入札を公開(テストネットだと1日)
↑CLIで簡単にできる
実装
hsd
js製のフルノードクライアント
bcoinのフォーク
hnsd
軽量クライアント、SPVノード
ブロックヘッダーだけを同期
ピアからある名前が登録されていることのSPV proofを受け取る
recursive server
普通のDNSだとlocal ISPとかがやってるやつ
キャッシュしたりするのだろう
その他
Namebase.io
GUI、ドメインの登録とかできるサードパーティサービス
Handshakeのチームとうまくやっているらしい
AuditはMatthew Green博士がやった
John Hopkins大学
様々な論文、記事を書いている
ZCashでリサーチやっている
Resources
API, CLIについてなど
関連: .luxe & ENS
ENS持っている人は.luxeドメインを獲得できる(?)