CLAWS: Bitcoin系資産を担保にするイールドドルトークン
TL;DR
CLAWSは「イールドドル」と呼ばれるタイプの暗号資産担保型トークン
イールドドルは、固定金利の有効期限付きのトークンであり、有効期限が近づくにつれ価格が1ドルに近づく
Badger DAO主導で構築されており、現在の売りはDeFiコンポーザビリティによって多様な利回りを得られること
前提: Badger DAOとは
Badger DAOは、Bitcoinの資産価値をEthereum(特にDeFi)にもたらすことを目的とした自律分散型組織である。ガバナンストークン「Badger」があり、Yearn vault型のストラテジーに基づいてBTC関連銘柄の資産運用を行う「Badger Sett」とAmpleforth型のsupply-elasticなBTC連動通貨「DIGG」をローンチしている。 CLAWSとは
「イールドドル」と呼ばれるタイプの暗号資産担保型トークン。
Badger DAOが構築しており、近々ローンチとのこと。
イールドドル(Yield Dollar)とは
有効期限がある。
有効期限の日付が近づくにつれ、価格は1ドルに近づく。
有効期限を過ぎたタイミングで、1ドル分の担保資産で償還される。
固定金利であり、ミントするタイミングで決定する。
ステーブルコインとまでは言えないが、期限が近づくほどステーブルになるコイン。
例: UMAのyUSD。
CLAWSの担保にできるトークン
bBadger: Badger SettにBadgerトークンを預けていることを示すトークン。
WBTC-ETH SLP: SushiSwapにWBTC-ETHペアを流動性提供していることを示すトークン。 それぞれの担保から異なるCLAWSトークンがミントされる。
bCLAWS: bBadgerによってミント。
sCLAWS: WBTC-ETH SLPによってミント。
CLAWSの有効期限は、現在60日が考えられている。
cipepser.icon 固定クーポン付きの債券なイメージ?仮にそうだとするとCLAWSの価格はMakerやCompoundの変動金利と逆向きに動く?(債券価格が金利と逆向きに動くアナロジー)
https://gyazo.com/a893c828413dab341d7bb87ca7de3dc3
CLAWSが可能にすること
現在は、利回りを様々な形で得られることを売りとしている。
CLAWS-SLPトークンによる報酬
ミントしたCLAWSトークンは、さらにSushiSwapの流動性プールに預けることができ、CLAWS-SLPトークンを受け取れる。
このCLAWS-SLPトークンは、さらにBadger Settに預けることができる。
結果として、報酬として得られるトークンは、UMA, xSUSHI, bDIGG, bBadgerとなる。
担保資産による報酬
CLAWSトークンは担保としてbBadgerとwBTC-ETH SLPを使える。
これら担保自体にも報酬があり、bBadgerであればBADGERとDIGG、WBTC-ETH SLPであればbBadger, bDIGG, xSUSHI, 交換手数料が得られる。
要は、CLAWSはDeFiコンポーザビリティを利用して複数のプロトコルから多様な報酬を得れる。
minaminao.icon CLAWSの意義は、これとイールドドルの担保としてBitcoin系資産の選択肢をもたらした(新しいトークンが増えた)、くらいだろうか。
cipepser.icon WBTC、sBTCの比べた旨味はなんだろう
nrryuya.icon > 比較対象はBTCペグのトークンではない気がする?あくまで担保にBitcoin系資産を使えるようになったと言う
cipepser.icon なるほど。ただ、WBTCなども結局担保やプールするのに使われるような気も?