メッセージ
メッセージ
新入生のみなさん、入学おめでとうございます!
今年度は5月11日まで授業がありません(状況により変更の可能性もあります)。それまで一人で過ごす時間が多くなってしまう人もいるでしょう。「授業が始まるまで私は何をすればいいの?」と少し不安に感じている人もいるかも知れません。
もちろん知り合いが感染した人や、何らかの対応に追われている人、お手伝い等をしている人はそれどころではないと思います。どうぞ体調にはくれぐれもお気を付け下さい。以下は、幸いにしてそういう状況にはない人、特にオリエンテーションの後も一人で過ごす時間が多い人へのメッセージです。
ものは考えようです。
例年は、入学式、新入生オリエンテーション、英語一斉テスト等が立て続けにあり、終わったらすぐ授業が始まります。何が何だかわからないうちに、そのまま忙しい毎日を過ごすことになります。気付いたら夏休み、という人もいるかも知れません。
しかし今年度は違います。約1ヶ月間、何もしなくてよい時間があるのです。もちろん何もしなくてもいいですし、好きなことをやってもいいんです。でもせっかくだから、ほんの少しでも、何かを考える時間をもって下さい。
例えば自分のこと。これまでどういう道を歩んで、今自分は技科大にいるのか。技科大でどういう学生生活を送りたいのか。何を学びたいのか。卒業(修了)後どういう人間でありたいのか。そして、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を経験している自分は、これをどう受けとめ、どう考えればいいのか。幸いにしてうまく切り抜けられれば、この経験を今後の人生にどう生かすことができるのか。
もちろん答えなんてでなくてもかまいません。1ヵ月後には別のことを考えていても構いません。大切なのは、今、何もしなくてもいい時間があるときに、立ち止まって、ゆっくり、何かを考えてみることだと思います。課題やレポートに追われながらでは考えられないことを、今だからこそぜひ考えてみて下さい。
総合教育院で提供している授業の多くは「リベラルアーツ(教養教育)」と呼ばれているものです。それは、上に述べたような、すぐには答えがでないけど大切なことを考える手助けをしてくれるものなんです。
みなさんはこれまでの人生で、様々なものの見方や考え方、価値観に触れてきたと思います。でも世の中には、もっともっとたくさんの見方、考え方が存在します。リベラルアーツを学ぶと、それらに触れることができるんです。「えっ、そんな見方もあったのか!」というような。そういうものに触れると、一瞬、目の前がぱっと明るくなったような感じがします。どこか解放されたような、自由な感じがするんです。
そう、リベラルアーツは、今までの自分のものの見方や考え方から自分を解放して、新しい見方や考え方の広がりを体感させてくれるんです。その感覚といったら、それはもう気持ちいいですよぉ。
そこで総合教育院では、授業開始までの約1ヶ月、みなさんといろんな形でコミュニケーションを取りたいと考えました。
楽しいことはそちらでやるとして、このサイトでは、少しかたくるしいですが、総合教育院の提供しているリベラルアーツ(教養教育)や、それぞれの授業について発信したいと思います。
総合教育院で提供しているリベラルアーツ(教養教育)科目は、ほとんどが選択科目です。シラバスを見てもどの科目をとったらいいのかよく分からないかも知れません。友達どうしで相談したり、先輩に教えて貰うこともままならない状況です。
そこでここでは、シラバスには書いてないことを少し披露できればと思っています。
それでは、これからみなさんと私たちとで、HappyでLuckyな技科大生活を作り上げていきましょう。(中森康之)