文法:接辞関係:変格・生格・殺格の再帰用法
変格 -wir / 生格 -ati / 殺格 -atig はそれぞれ変化させること/得させること/失わしめることを表す意味格であるが、その対象・相手は絶対格である。ここで、再帰接尾辞 -ugu ¹ を更につけることで、変化させる対象・得させる/失わしめる相手を能格にすることができる。
ただし、-ati につける場合は i を半母音とし -atyugu となり、-atig につける場合は途中の ug が脱落し -atigu となる。
さらに、
-atyugu と -atig の複合 -atyugwatig「~を得るべく~を失わしめて」(別名 受領格)
-atigu と -ati の複合 -atigwati「~を得させるべく~を失わって」(別名 授与格)
ex.) Ƣiжolivusoдi ēмoqan danēжaжwirugu.
私たち二人は出会って、結果として自らを友人たちにした。
→私たちは出会って友人になった。
ex.) Savigwe neƣāz ūz tūnшatyugu.
彼は健康を自らに得させるべく習慣的に歩く。
→彼は健康のためにウォーキングをしている。
ex.) Twavwe zoмoten ūz babix zraжxasatigu baпixic.
彼は彼女を馬鹿にして、彼女からの信頼を自分自身から失わしめた。
→彼は彼女を馬鹿にして彼女の信頼を失った。
ex.) Ƣilvus zapaqekh ūzix tangenē'atyugwatig.
私は金銭を失わしめそれを自らに得させるべく、彼を襲った。
→私は彼を襲って金を盗んだ。
→私は彼から金を強奪した。
脚注