文法:基本事項☆
アラインメント
オ゛ェジュルニョェーッ語は活格的能格言語である。自動詞について、自分が制御出来るもの(ex.)歩く)は能格、制御出来ないもの(ex.)震える)は絶対格を用いる。
※上記の例も、「自然と足が寄る」「自らを震い立たせる」と言った意味でも使えるので、どちらの格を主語で使うかは決まっていない。
ex.)Savus brāp Kāsiмix. カーシムは震えていた。
Savus brāp Kāsiм ūzugwix.カーシムは彼自身を震い立たせていた。
語順
語順は基本的にはVSOであるが、格の存在により語順は自由であり、また本来省略される代名詞を強調の意味で使う場合には、しばしば文頭に配置される傾向があった。また、副文の語順はSOVである。場所を表す語句は、修飾句と被修飾句の間を除き自由に挿入できる。
名詞の構成・曲用
名詞は 語幹+数+格という順番になる。複合格の場合、慣例化した語順に従う。
動詞の構成・活用
統語論(文法)
基本的に動詞はコピュラ(+付加副詞)+動詞本体で表され、動詞本体は文法範疇自体による変化は起きず、文法範疇はコピュラへの接辞で表明される。
コピュラは動作主の人称+数+態+語幹+時制+相+法
動詞本体は(態(用法)+)語幹(+法(用法))
接尾辞の語末母音と次の接尾辞の語頭母音が同じ場合、一つの長母音として扱う。
複合動詞は、それ自体を一つの動詞と見なして活用する。
なお、コピュラを本来の用法として扱う場合、動詞本体の語幹が無いものであると見做して活用する。ただし、法の用法を使うときは代動詞tasを使う。
形態意味的な範疇のほか、人称もコピュラへの接辞で表明される。自動詞、他動詞に関わらず、人称は動作主を参照する。
形式張った接続方法である-ira(順接)、-irag(逆接)は、通常は動詞に接続し、コピュラ本来の用法では代動詞があれば代動詞に、無ければコピュラに接続する。
動詞の否定は、コピュラに付加副詞として否定副詞のgeを後置して表現する。
ex.)Ƣiv ge glūxk Ƣeznē'bixix.
(私はオ゛エジュルニョェーッ語を喋らない)
語用論(語法)
用法を明示する時にのみ動詞本体に接辞が付く。また人称変化するため、代名詞は頻繁に省略される。
但し、会話などで粗野な文体かつテンスが明確な場合、コピュラが省略されることがある。その場合、本来は省略される代名詞の主格が主語を明確にするために使われることがある。
修飾
名詞が名詞を修飾する際には、A+(B+属格語尾)で「BのA」となるように後置修飾する。
これに対し、形容詞が名詞を修飾する際には、必ず前置修飾する。