教材研究の視点と発問
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初発の感想
中学生のころを思い出した
中学生のころに読んだ教材で懐かしい
友人との関係、異性との関係が変わる時期
初発の感想2
戸部くんのギャグセンスあるなと思った。戸部くんの不器用さが物語の甘酸っぱさを引き出しており、にやけてしまった。
「夏美の他に友達と呼びたい人なんていない」を始め、主人公は夏美との関係に依存しているなという感じがしました。そこから新たな関係を気づいてもいいなと考えが変化していく流れが、中学生っぽいある意味純粋さを感じました。
教材を扱う時期
中学1年の半ばの時期
テーマが学習者の実態に沿っている
書き下ろし
教材の特徴
銀木犀の意味の変化/対比
私の変化、成長
授業を作ることを想定すると、学習者がどのように聞いたら答えやすいかやこの作品を通してどんなことを学んでほしいかなど、発問による結果を想像しながら作らなければいけない。ただ、学習目標の達成を意識しすぎると今度はなぞったような授業になってしまう。学習者を引きつけながら目標を達成するというバランスが難しい。
比喩表現がどのように影響しているか。対比する描写についても考えさせたい、 登場人物が複数人いる場合は、そのそれぞれの目線に即した発問を考える、というアプローチがあることをグループでの話し合いを通じて学んだ。 視点・語りの効果
中学校1年生が、等身大で描かれている作品を読むことに意味があるのではないかという議論をして話が広がった。「私」が最後まで名前が出てこないのは、没入感を増すためではないかとか、小学校から中学校への移り変わりや、新しい人間関係や今後待ち受けているクラス替えなど、実生活に当てはめて考えられるような発問が多いと感じた。
私が定期試験を作るなら、最後の一文「私は銀木犀の木の下をくぐって出た。」に傍線を引いて、「この時の「私」の心情を冒頭部分と比較しながら述べよ。」のような問題を作りたい。
教室でテクストを読むことの価値
最初は自分が気に留めなかった部分も、グループワークで話しているうちに思い浮かんでくることが多くて、物語の文には無駄なものはなく、それぞれの文に作者の意図や伝えたいことが含まれているものなのだということを感じました。
感想の中にある様々な読み方
感想の種類も、文章の構成に触れるものや、趣旨、さらには自分が中学生の時と重ね合わせた感想など、多岐にわたるものがありやはり、自分だけでなく他人との意見交流は大切だと感じた。
おかれている境遇によって持つ感想が違うというのも面白かった。というのは、男子校・女子校出身の子は、異性のキャラの気持ちが理解できなかったり、盛り上がる部分が全く違ったりしたので、学校やクラスの雰囲気に合わせた発問を出すことも重要だなと感じた。
私が中学生の頃にもこの教材は扱ったのでとても懐かしい気持ちになりながら発問を考えました。当時は与えられた発問に答える側でしたが、今は当時とは逆の立場でこの教材に向き合うことになったのでとても感慨深いなと思いました。こういった教材を扱う時にどこまで踏み込んだ話し合いをしてもらえば良いのかというのは非常に気になりました。
教材研究の目標
本文そのものを最大限楽しむために必要なことを追求する
この単元では特にどの指導内容を重視するのか
学習用語1
登場人物
心情
行動
性格
人物関係
学習用語2
文章の構成
場面の展開
場面と心情/変化
「海の命」小6
主人公
父
与吉じいさ
海の主
「星の花の降る頃に」中1
私
戸部くん
おばさん
銀木犀
学習用語3
視点
語り・語り手
情景・描写
比喩
「星の花の降る頃に」中1
私
夏美
戸部くん
銀木犀
「少年の日の思い出」
客(僕)
エーミール
私
蝶
系統性
小学校・中学校・高校
既習内容を活用する
螺旋的に学ぶ
学習用語4
設定
役割
効果
主題
指導内容を精選
重点的な指導目標
補足的な指導目標
2つぐらいに絞る
講義全体
教材研究の面白さが少しはわかることができたような気がして、今日も今日とて自分では思いつかないような、他の人の読みをしれてとても面白く、楽しかった。
参考文献
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編』
桂聖・長崎伸仁『文学の教材研究コーチング』
系統性
小学校の読むことの系統表
中学校の読むことの系統表