中堅エンジニアの増加速度
「中堅エンジニアが採用できない」との声は多数
そもそも居るのか??
「減っていく速度」もあること、忘れられてない?
時間の経過とともに全体では増えていくもんだと仮定してない?
中堅エンジニアの増加速度
とりあえず単純に、増える速度と減る速度の差分だけ全体として変動しているはず。速度が負なら全体として減少していくし、正なら増えていく
$ V = V_\text{increment} - V_\text{decrement}
中堅エンジニアは無から生まれるわけではないので、新人エンジニアが増える速度と、その中からどれだけが中堅エンジニアになっていくかという係数があるはず
$ V_\text{increment} = k \cdot V_\text{new}
$ V_\text{new}: 新規参入速度
新人エンジニアが増える速度
$ k: 成長係数
新人エンジニアが中堅エンジニアになりやすさ
$ k=1: 1年で全員が中堅になる
$ k=0: 全員が中堅になれない
$ k=1/3: 3年で全員が中堅になる
中堅エンジニアが減る速度にはいろいろな要因がある
$ V_\text{decrement} = V_\text{death} + V_\text{retire} + V_\text{change}
単純に死亡による減
何らかの理由(年齢、健康など)でエンジニアとして働けなくなった減
起業して経営者になったり、マネージャー化してエンジニアではなくなった減
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$ V_\text{new}について
プログラミングスクールやプログラミング教育の導入などで、この速度自体は上がっていく気はする
とはいえそもそもが少子高齢化しているため、$ V_\text{new}の絶対値自体は減少トレンドだろう
$ kについて
ここがやばそう
「誰も育成をしていないのである!!!」状態っぽい
https://scrapbox.io/files/611623b47e26a5001f5378ab.png
まずは新人エンジニアが職につけることが前提
その上で絶望せずに経験を積んで成長できるかどうか
$ V_\text{decrement} について
これも実は大きくなってきている気がする
優秀なエンジニアたち、年をとっていく
経営者化
年齢が上がるにつれ起業・独立する人は増えていく
日本は起業しやすいのもある
管理職化が深刻な気がする
これは$ V_\text{new}の増大と相関がある
新人エンジニアだけが増えていく状態で彼らをマネジメントする役目を誰がやるんだということで現場の中堅エンジニアが必要にかられてピープルマネジメントを任せられ、なし崩し的に管理職化していく
改めて中堅エンジニアの増加速度
$ V = V_\text{increment} - V_\text{decrement}
/lacolaco/lacolaco.iconの見立てでは今はギリギリ $ V \geq 0、遠くないうちに $ V \lt 0になると思う
採用力とか会社の魅力とか以前に絶対数が不足する
新人を育てられない会社はよっぽど魅力がないと人が増えなくなる
だがしかし新卒の全体数も少子高齢化で減っていくのじゃ