海外出張について
軽いアドバイスをまとめる。
海外SIMカードを日本のAmazonで購入すること
海外出張では様々なトラブルに見舞われる可能性があるが、問題解決する上でインターネットは重要である。そこで海外SIMカードを日本で必ず購入してから行くことを薦める。1週間程度の海外SIMカードであれば、3000円程度で購入が出来ると思われる。金澤はヨーロッパに行くことが多いが、ヨーロッパならThreeのSIMを購入する。ヨーロッパ周遊出張に対応していることが多いからだ。
但し、Amazonで購入する場合、余裕を持って購入すること。パッケージが届いたら説明書を読むこと。というのは、アクティベーションまで数日かかるSIMカードがしばしばあるからだ。海外出張の1週間前にはSIMが手元にあり、説明書通りのアクティベーション作業を済ませた状況でフライトに載ると、かなりの安心感がある。
例えば、(この商品) を金澤はヨーロッパ出張でしばしば利用している(※この記事執筆時点の2023年9月の話なので、その後もちゃんとしている保証はしないが)。出国の数日前にLINEで開通依頼を送付する必要があるし、メインで使用したい国に入国してからSIMカードを挿す(日本やトランジットの空港では挿さない)必要があるが、一応毎回動いている。 ちなみに海外出張において海外SIMは外部資金(科研費など)で購入できる。海外用WIFIルーターも外部資金で借りることが出来るが、かなり割高なので、金澤は基本的に利用しない。
但し、海外SIMは一定確率でトラブルに会うことがあるらしい(金澤も入国後なぜか数時間程SIMが起動しないトラブルにあったことがある;後で復活したが)。なので、バックアップの回線を持っておくと安心できる。金澤の場合は、dual SIM対応の携帯を持つことにしており、国内SIMと海外SIMの両方を挿すことにしている。そして海外SIMがトラブルにあったときは、緊急避難的に国内SIMに変更して、海外ローミングできる様にしている(例えば楽天モバイルやahamoは海外ローミングができる)。もしこの手のバックアップ構築が面倒だと思うなら、かなり割高な海外WIFIルーターを借りるのもありだと思う。
民泊などの安い宿を利用しても良いが、リスクがあることは理解しておくこと
AirBnBを代表とする民泊は、ホテルに比べて安いことは多い。しかし、一定確率で事故に会う可能性があることは、理解した方が良い。正直、海外出張に慣れていない学生が民泊を利用することは薦められない。金澤の友人が民泊を利用した時、ホストと本当に深刻なトラブル(性犯罪の被害者になるレベルの深刻さ)になったことを実際に何度か聞いたことがある。金澤はたまにAirBnBを利用することがあるが、正直、かなり警戒しながら利用している。良いホストに出会えば快適に海外滞在できるが、一定数、安全ではないホストはいるのだと思う。
基本的に宿泊費の値段と、滞在中の安全性は相関する。安すぎる宿は危険かもしれない。正直、あんまり安い宿には泊まらないで欲しい。ちなみに、学生の宿泊費を下げて運用している大学・ラボは存在していると思うが、そうすると学生側は非常に安い宿を取ってしまうリスクが増える。なので、金澤は海外出張に関しては、学生であっても宿泊費は規定の範囲で満額出してちゃんとしたホテルに泊まるよう指示するか、もしくは、まともなホテルを事務側で取ってしまう方が安全じゃないかなと思っている。
海外旅行保険には必ず入ること
海外旅行中に事故・病気になると、国によっては大変高額な医療費がかかる。特に米国は破産するレベルの医療費を請求される可能性がある。なので、海外旅行保険には入ること。ちなみに海外旅行保険には外部資金から支出が出来る(立替になると思うが)ようになった(昔は出来なかったが)。なので、教員などにお願いして、遠慮なく入るのが良い。
ちなみに金澤はクレカの海外旅行保険を使っていくことが多かった(複数枚のカードで合計1000万円程度の医療費上限の保険にする)。ただ、今後は外部資金で海外旅行保険に契約すると思う。
変なものを持っていかないこと(特に飲食物や薬に注意)
海外には持ち込み禁止のものが多い。意外なものとして肉エキスが入っている飲食物がある。肉類は狂牛病などの関係で持ち込みが禁止されている。例えば、カップラーメンにはほとんどの場合肉エキスが入っているが、実は持ち込むことはほとんどの国で禁止されている。税関で荷物を検査されることがあれば、一定確率で指摘され、ブラックリストに載る(つまり今後の入国で不利になる)可能性があるので気を付けること。
税関での検査だが、基本的に「申告物はない」とするゲート(典型的には緑色のゲート)を通過していれば何も言われないが、研究者のように何度も海外出張をする人は、ランダムチェックにあたる可能性は十分にある。実際、ランダムチェックは税関に限らず様々なところで導入されており、一定確率でたとえば取調室にも呼ばれることもあるだろう(知り合いの研究者も、ちょくちょく取調室に呼ばれている、特に米国・英国で)。なので、「自分は日本人なので信用が高く、大丈夫だろう」とは思わず、ちゃんと持ち込み可能なものなのかを調べることを薦める。
また、自分が常用している薬も、問題ないか調べた方が良い。普通に処方される薬であっても、出入国時はデリケートな扱いになっている薬は結構ある。例えば、メンタルクリニックにお世話になる学生は一定数存在すると推察する(デリケートな話題なので、指導教員に知らせているとも限らないと思う)が、その場合に処方されるであろう向精神薬・睡眠薬などは、実は出入国時は「デリケートな医薬品」に該当するんじゃないかなと思う。本当は、問いただされたときに説明するために、英訳された医者の処方箋を携帯した方が良いのではないだろうか。また、日本では普通の医薬品(非処方品)であっても、海外では違法になる医薬品もあるらしい。