相関と因果の混同
テーマ3
相関関係から因果関係を推測することは、誤った因果を想定する危険性があるので注意が必要です。
因果関係は相関関係の一部であり、以下のような包含関係にあります。
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「Aが原因でBが結果の因果関係である」とは、次のこと満たしている必要があります。
1.時間的先行性
AはBに対して時間的に先行している必要があります。これは、原因が結果を引き起こすのであって、結果が原因を引き起こすわけではないためです。
一見当たり前に聞こえますが、この時間的先行性を確かめないまま、相関関係でしかない関係を因果関係として誤解してしまうことがあります。
2.共変関係
AとBの間に共変関係が確認されているという条件です。共変関係とは、「共に変わる」という字の通り、Aに変化があればBにも変化があり、Bに変化があればAにも変化がある、という関係を指します。
つまりは、相関関係にあるかどうかということを意味しています。
3.他の条件の同一性
第三因子とは、AとBの2つの事象それぞれを引き起こす原因となっている因子のことです。第三因子が存在すると、さもその結果である2つの事象の間に因果関係があるように思ってしまうことがあります。
以上(1)
相関関係はあるが因果関係にない関係を因果関係として捉えること
誤解する理由には時間の前後関係や2つの事象を引き起こすそれぞれの原因を確認していないことなどがある
参考 最終閲覧日2023/11/27
(1)「データは語る。相関関係と因果関係で、データにストーリーを持たせよう。」『オペレーションを進化させる現場のWebマガジン 現場ドリブン』https://www.bewith.net/gemba-driven/article/digital/entry-242.html