疑似相関
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相関関係があることは、因果関係があることを示す根拠にならないこと
例)あるクラスの、英語のテストの点数と数学のテストの点数のふたつのデータの間に正の相関が見られても、「英語の点数が良いから数学の点数が良い」ことを示す理由にはならない
面白い例では、科学技術や宇宙産業に費やされる金額の変動と自殺率の変動の間に相関が認められたり、ミスアメリカの年齢の変動と暖房器具による死者数の変動に相関が認められたりするということもあるようである。これらの例ではあきらかに因果関係がないことが分かると直感で分かるが、あたかも因果関係があるかのようなグラフや記述には本当に因果関係があるのか注意が必要である。逆に、一見するとただの相関関係でしかないと思えるような事象でも、実際は因果関係のもとに成り立っているという事象もありうるかもしれないので、データとの真摯な付き合い方に努めたいと思うばかりである。昨今のマスコミは、杜撰なグラフ作成やまるでプロバガンダのような意図をこめたグラフ作成を行っていることがやり玉に挙げられがちだが、いざ私たちがリアルタイムでメディアと膝をつき合わせた時にそれを見抜けるだろうか?普段から逐一懐疑的に見ることも疲れそうなことであるが、「数字は嘘をつかないが、詐欺師は数字で嘘をつく」という言葉もあるくらいであるし、数字とは仲良くしておきたいな、というのが今回の所感だ。