散布図
特徴
散布図は、横軸と縦軸にそれぞれ別の 量をとり、データが当てはまるところに点を打って示す(「プロットする」といいます。)グラフです。2つの量に関係があるかどうかをみるのに非常に便利なグラフです。
散布図は、個々の要素に関して、2つの特性について観察して得たn組の変量を (x1, y1), (x2, y2), ..., (xn, yn) と表したとき、(xi, yi) を座標とする点をxy平面上に表したものと言い表せます。
相関関係と因果関係
ここで注意しなければならないのは、散布図で分かることは、2つの量の間に見た目の関係性があるかということだけであり、因果関係(どちらかが原因となって、もう一方が起こる)をも示すものではないということです。
例えば、働いている人について、血圧と給料の関係を散布図に描いたとします。普通は、年齢が高い人ほど血圧が高く、また年齢が高いほど給料も高くなるので、「血圧と給料には関係があります」という散布図になります。しかし、このことから、「血圧を高くすると、給料が上がります」ということにはなりません。
分析を行う際は、数値やグラフだけではなく、その背後となる理論や知識も総合して検討を行っていく必要があります。
「なるほど統計学園高等部」https://www.stat.go.jp/koukou/howto/process/graph/graph6.html 閲覧2020/10/14