相関と因果の混同
相関関係と混同されるものに、「因果関係」があります。相関関係は、2つの事象の間にある何らかの関係のことです。ただし、どちらかの事象がもう片方の事象の直接的な原因かどうかは不明です。一方の「因果関係」は、2つの事象のうち一方が原因となって他方の結果があるという関係のことです。
上のグラフの例では、森林面積割合が高いほど、人口100万人あたりの博物館数もやや多いという関係があります。しかし、これは森林面積割合が高いということが原因で人口100万人あたりの博物館数が多くなっているということを意味しているわけではありません。したがって、この2つの事象は相関関係があるとは言えますが、因果関係があるとは言えません。
別の例をみてみます。気温が上がると扇風機の売上台数が増加するというデータがあるとします。この場合、気温の上昇が原因となって、扇風機の売上台数が増加するということが推測できることから、この2つの事象には因果関係があると言えます。
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