相関関係と因果関係
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相関関係と因果関係
相関関係がある=因果関係があると結論付けるのは早計
虚偽の原因の誤謬は次のように表現できる。
1.A の発生は B と相関している。
2.したがって、A が B の原因である。
この種の論理的誤謬では、2つかそれ以上の要因の間の相関関係を観測しただけで、それらの因果関係について早まった結論に飛びつく。一般に、1つの要因 (A) がもう1つの要因 (B) と相関していることが観測されたとき、それだけをもって A が B の原因だとする。しかし、実際には他に以下のような4つの可能性があるので、このような早とちりは論理的誤謬である。
1.B が A の原因かもしれない。
2.未知の第3の要因 C があり、実際には A も B も C が原因かもしれない。
3.その「関係」は単なる偶然か、事実上偶然といってもいいような複雑で迂遠なものかもしれない。すなわち、2つの事象は同時に発生したが、直接の関係はなく単に同時に起こっただけである。
4.B が A の原因であると同時に、A が B の原因である。ポジティブフィードバックシステムの動作はこれに当たる。
言い換えれば、AとBに相関があるという事実だけで、それらの間の因果関係を結論付けることはできない。たとえ相関関係が有意で効果量が大きかったり、分散の大部分が説明されているとしても、因果関係の存在を確定するにはさらなる調査・研究が必要である
文献1より引用
このように統計で相関関係が有意であると示されたとしても,因果関係を確定するためにはさらなる調査や研究が必要である
統計は持論の説得力を補強するものであり,根拠にはなりえない
参考文献