二重円グラフ
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上図のような円グラフを二重円グラフと呼ぶ。
二重ドーナツグラフ自体を作ることは、比較的容易なのですが、
最初の問題は、グラフの元になる表をしっかり作ることにあります。
三重ドーナツグラフの時にもご紹介しておりますが、
列の左側が内側に描かれるようになっていますので、
今回の場合、地域合計を外側に描きたいので、C列の売上よりも右側に作らないといけないわけです。事前の準備として、外側のデータラベル用の地域(A列)も用意しておきます。
同じように、ドーナツグラフの穴に合計値を表示したいので、A8に合計値を算出しております。このA8の合計値には、次のような数式を設定してあります。
="合計"&CHAR(10)&TEXT(SUM(D2:D7),"#,##0")
お馴染みの、SUM関数ではなくて、数式がアレンジされていますが、説明は後ほど。
それでは、B1:D7まで範囲選択をして、挿入タブの「円またはドーナツグラフの挿入」からドーナツグラフをクリックします。
ドーナツグラフが表示されました。グラフタイトルと凡例を削除して、ドーナツの穴が大きすぎるので、
小さくしていきます。ドーナツグラフの内側である、系列 "売上"をクリックして、書式タブの選択対象の書式設定をクリックすると、
右側に、データ系列の書式設定作業ウインドウが登場します。系列のオプションの「ドーナツの穴の大きさ」を小さくします。後ほど、穴に合計値を表示させますので、45%にしておきます
初期設定の色だとわかりにくいので、それぞれの系列ごとに色を変更しておきましょう。それぞれの系列をクリックして、
作業ウインドウを「データ要素の書式設定」の塗りつぶしにすれば、色の変更ができますので、簡単に変更することができます。データラベルを表示させますので、ドーナツの内側をクリックすると、書式タブのグラフ要素が系列 "売上"になっているのを確認してグラフの要素の「データラベル」にチェックマークを付けて、「その他のオプション」をクリックします。データラベルの書式設定作業ウインドウが表示されますので、ラベルオプションに移動して、「ラベルの内容」を分類名とパーセンテージにチェックマークをつけて、区切り文字を「(改行)」に変更しましょう。グラフにデータラベルが表示されました。ドーナツグラフの外側をクリックして、グラフの要素が系列 "地域合計"になっていることを確認して、内側と同じようにデータラベルの要素を追加していきます。データラベルの書式設定作業ウインドウをラベルオプションにします。パーセンテージと、区切り文字を「(改行)」にすることは同じなのですが、分類名にチェックマークをつけても、「新宿」「横浜」と表示されてしまいます。そこで、セルの値にチェックマークをつけると、データラベル範囲ダイアログボックスが表示されますので、A列の地域名を選択します。これで、データラベルが内側・外側ともに表示することが出来ましたね。最後に、ドーナツの穴に合計値を表示していきます。グラフエリアをクリックして、挿入タブから横書きのテキストボックスを挿入します
テキストボックスにカーソルが出ていますので、そのまま数値を入力するのではなくて、数式バーをクリックして、「=」(イコール)を入力して、A8をクリックして数式を確定させましょう。
あとは、テキストボックスのサイズと場所を調整して完成ですさて、このテキストボックスに表示された文字についてですが、まず、テキストボックスにカーソルがある状態で、数式バーに「=」(イコール)を入力してセル番値を指定すると、セル参照してくれます。そこで、数式をアレンジする必要があったのです。
="合計"&CHAR(10)&TEXT(SUM(D2:D7),"#,##0")
合計という文字を表示したいので、"合計"と入力します。「&」を使って結合させます。CHAR(10)は、改行と意味です。CHAR関数でコードナンバー10は改行。
TEXT(SUM(D2:D7),"#,##0")
なぜ、テキスト関数を使っているのか?というと、そのままセル参照しただけでは、表示形式が消えてしまうからです。
引用
Excelテクニック and MS-Office recommended by PC training.矢光 利幸(やこう としゆき).