西谷浩一
西谷式マネジメントの根幹は、圧倒的な「個」の力と団結力だ。
「他のやつが何をやっていても放っておけ、個を高めている時期はチームワークが悪くなっていいくらいに思っている
そして、個を高める時期が終わったら「これまでは個人練習をメインにやって来たけど、きょうからはチームとしてやる。だから、結果としてメンバー(から)外れてしまったらやる気をなくすとか、自分が控えに回って納得がいかないと思う選手がいるなら、きょうからグラウンドに入らんといてくれ。皆の目標が日本一という中、どうチームとして絡みあっていくかが大事になる。だから、先発したいと思っても自分がそうなるとは限らない。今の時点で控えになるのが嫌なら、グラウンドに来んといてくれ※5」と厳しい言葉をメンバーに伝える。
チームづくりの大前提として、最大限に個を高める時期が終わってから、その後に個と組織を融合させるのだ。このチームビルディングができるからこそ、毎年のようにトップクラスの「強いチーム」をつくり上げている。