こうもり問題
こうもり問題(こうもりもんだい)とは、情報や物品を分類する際に生じる問題の一つである。例えば A にも B にも分類できる場合に、どちらに分類すればいいのか、といった問題である。
すべてのものや情報は、利用される文脈に応じて複数の属性を持ち得る。しかし、階層構造のように、各項目を木構造の末端にあてはめて分類する方式(図書館資料など)では、項目が持つ複数の属性のうちの一つだけに着目しなければならないという制約がある(たとえば「自民党税制調査会の記録は政治と税金のどちらに分類するか」など)。こうもり問題とは、その制約が原因となって生じる諸問題を指す。
具体例
ファイルをフォルダ分けして整理する際に、どこのフォルダに入れたらいいか迷う。
ショッピングセンターで買い物をする際に、目的の商品を探し当てるためにいろんなジャンルのコーナーを歩き回る。