地域コミュニティのためのポップアップ・チンチラカフェ
山田 望優
本研究は、近年ペットとして人気を集める南米山岳地帯原産のチンチラに着目し、少子高齢化に悩む館ヶ丘団地(八王子市館町)を対象とした地域コミュニケーションのためのポップアップ・アニマルカフェを提案した。まず、チンチラの個体の観察および計測をとおして、「とぶ・かじる・つかむ・もぐる」の4つの特徴的行動に着目した。次に、それらの誘発ツールを含む「チンチラケース」を制作した。チンチラケースは、15mm厚のシナ合板2枚により5mm厚のアクリル板6枚を挟み込んだ6角柱形で、外形は高さ77cm、最大幅・奥行き87cmである。卓上に設置しやすく、またチンチラ1匹の活動を妨げない最小サイズとした。チンチラタワーは12cm角のZ形角柱パイプを組み合わせたもので、ケース内で「とぶ・もぐる」を誘発する。団地商店街の地域食堂で検証した結果、参加者のほとんどがチンチラに関心を寄せ、イベントに満足し、次回開催を望むと回答した。
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