地域コミュニケーションを誘発する自治体掲示板のリデザイン
手塚 吏音
自治体が特定の場所に設置する掲示板は、情報共有の基盤的メディアとして、また地域コミュニケーションの場として、重要な役割を担ってきた。しかし、ICT環境の整備が進んだ現代において、その存在感は薄れつつある。生活空間にモノとして存在する掲示板に、新たな魅力を付加し、再び衆目を集めることができないか。本研究では、千代田区広報板を対象としてリデザインに取り組んだ。通行人に対する行動観察およびインタビュー調査を踏まえ、長期的に通行人の関心を集めるため、区内皇居の外形を横顔のモチーフとしたマスコットキャラ「ちよだけいじくん」と、広報板に貼付するステッカー9種を制作した。同キャラは、区のイベントにひっそり参加する妖精という設定である。各々のステッカーは、広報板のA3・9枚分の掲示位置に貼付され、掲示物の有無によって見え隠れする。このことにより、通行人の目を楽しませ、広報板に対する注目度を高める。
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