キャラクターリアル表示システムを用いた糖尿病教室のデザイン
加藤 岳大
糖尿病有病者の大部分を占める「2型糖尿病」は生活習慣病の一種であり、生活改善によって予防が可能である。そのため、専門医や療養指導士らが「糖尿病教室」を通して糖尿病及び合併症の予防促進に務めている。しかし、糖尿病予備軍の割合は微増を続けており、さらなる取り組みが求められる。以上を踏まえ、本研究は糖尿病教室の効果を高めるシステムデザインに取り組んだ。まず、同システムに用いるキャラクターとして、「膵臓」と「インスリン注射」をモチーフに、3つの効果アニメーションを有する「中州リン」をデザインした。そして、同キャラクターの使用を前提に、指導側と受講側のコミュニケーションを刺激するキャラクターリアルタイム表示システムを構築した。糖尿病理解度を確認するテストを同システムの有無で比較検証した結果、システム有りの方が正答率が高く、「中州リン」および同システムが受講者の理解度向上に効果があることを確認した。
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