意思疎通支援システムYYSystem〜インクルーシブデザインの実践と開発品のご紹介〜
発話や環境音を可視化する独自アルゴリズムをコアとして「意思疎通支援」をおこなうアプリケーション
オノマトペも表現できるようにしている
主なユーザーは聴覚障害者
手帳持ちの人が34万人
聞こえにくさを持つ人は約1400万人
難聴を自覚する人は約3400万人
世の中は聞こえる前提で作られている
電話・車のクラクション……
グッドデザイン金賞ももらった
どのようなプロセスでプロダクトに取り組み、どのような考え方で運用しているかを評価いただいたと思っている
インクルーシブデザイン
高齢化が加速する将来社会への大きな課題へ発展する
コトが起きてからだとあたふたしてしまう
ユーザーとも交流している
オフィスにユーザーが来たりする
訪日外国人が増えている
困りごとの立場や状況が替わる
同じことが聴覚障害者でも起こるのではないか
障害のモデル
個人モデル
個人に障害がある
社会モデル
社会側に障害がある
YYSystemの考え方
社会モデル: 情報保障ツールの提供と普及・定着活動
各種展示などを通じて広報
個人モデル: 個人の自衛手段としてのツール提供
当事者個人が使うさまざまなアプリケーションをリリース
モデルのどちらかではなくどちらも進める
なぜアイシンがYYSystemを作っているのか
コロナ禍で開発中の技術と工事現場の当事者の困りごとが出会った
特例子会社がある
一緒に作ってきた
アイシンではYYProbeを119部署2000名以上が使っている
継続は力なり。いかにやり続けるか
収益や事業性の観点で継続していくのが難しい分野
障害当事者の生活に密着したサービスなので、いかにサービスを継続させるかが重要
当事者と一緒になって活動した結果、当事者からの支援・応援が得られて、事業収益へつながって、継続できている
YYSystemは新規事業プロジェクトとしてまだ道半ば
あきらめずに続けてきた
いろいろ苦労があった
過去の開発スタイルは企画やマネジメントが多かった
当時の自分は明確な目的はなかった
存在価値を実感するときは人事査定や出世が拠り所
客観的な評価を得るため、自分の主観を抑えた言動
その結果として心臓の病気になった
心身の健康は本当に大事
やり残しのないようにやっていこうと考えるようになった
継続するために自分に合ったスタイルを見つける
YYSystemはサービス継続・定着させていくことを最優先に活動する
YYProbe
字幕配信機能がある
簡単に情報保障ができる
YYSystemは独自の機能がいろいろあるが、すべてに意味がある
有事のときこそ情報保障が必要
オンラインだけだと通信が不安定なときに使えない
オフラインの音声認識エンジンを作った
音の可視化・楽しめる仕組み