PK
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書名:PK 新装版
出版社:講談社文庫
形態:文庫本
感想:
帯に書かれていた「読み終えた瞬間、新たな世界が見えてくる!」という言葉にひかれて買った。
最初は3つの独立した話だと思っていたが、3つの話はゆるくつながっている。おまけに帯やあらすじにはそんなこと少しも書かれていないのに「時間操作」だとか「並行世界」だとかの展開はSF好きにはちょっとうれしいサプライズ。
最後に解説を読んで「何っ!そういうことだったのか!?」と叫びそうになってしまった。普段、あとがきや解説を読まない人もいるらしいが、この解説はぜひ読んでほしい。
収録作品:
PK
超人
密使
読書メモ:
読み始めた。
PK:章ごとにA~Eの記号がついていて、場面というか主観が変わる構成になっている。Dの場面は他とのつながりが薄いような気がするけど、何か見落としてるのだろうか?
「超人」を読み始めて、PKの「D」がここにつながってきた。なるほど、3つの話は完全に独立している訳じゃなくて、ゆるくつながっているのか。
超人:最後の部分で伏線っぽい謎要素がいきなり出てきて理解ができない。この作品の3話を独立した話と考えること自体が間違っているようだ。
この本を読み始めた時には、「時間操作」や「並行世界」の話になるとは思っていなかったので、この展開はちょっとうれしい。 「密使」に出てくる「僕」と「私」は同一人物で、時間スリの能力で「絶望的な変化」を回避するのではないかと予想してたけど、違ったようだ。
「PK」の世界と「超人」の世界は同じように見えて実は別の世界線だったとか、これは解説も読まないとダメだろ。