もののあはれ
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書名:もののあはれ
著者:ケン・リュウ、古沢嘉通(訳)
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)
形態:文庫本
読了:2022/05/07
感想:
短編集ではあるが、全体的に家族愛や死生観について考えさせられる作品が多いように思う。
時間方向のスケールが大きく流れも早いので、ちょっとついていけない時がある。
個人的には「円弧(アーク)」と「波」が気に入った。「1ビットのエラー」は、最後まで読んだけど どうにも理解できなかった。しばらくしてから もう一度読むと理解できるだろうか?
収録作品:
もののあはれ
潮汐
選抜宇宙種族の本づくり習性
どこかまったく別な場所でトナカイの大群が
円弧(アーク)
波
1ビットのエラー
良い狩りを
読書メモ:
2022/01/10
宮脇書店で購入
2022/01/12
「もののあはれ」:外国作品だと思っていたが、いきなり日本が舞台で驚いた。宇宙船のスケールが大きすぎて想像ができないが、そんな巨大な宇宙船なら船外作業船があっても良さそう。
描かれている日本人像は、自分が思っているそれとは少し異なって見えるのは著者が外国人だからだろうか?
「潮汐」:最後まで「塔」や置かれている環境がイメージできなかった。これもアルマゲンドン的な感じなのか?
2022/01/16
「選抜宇宙種族の本づくり習性」:SF物には時々こんな感じの宇宙人紹介作品があるなぁ…程度の感想しかない。
2022/01/17
「どこかまったく別な場所でトナカイの大群が」:娘と母親と地球の時間の流れ方のずれが理解できなくて、何度も読み直してみた。
それでもまだ、しっくりこない。母と娘の最後の対面なのに、わざわざ時間を短縮する必要があったのか?
2022/01/24
「円弧(アーク)」:映画化された作品を観てないけど、物語の多くを占めているプラスティネーションのビジュアルはどうしたのだろうか?
「人体の不思議展」で実際にプラスティネーション作品を見た自分からすると、あれを予備知識なしに見せられたらトラウマになると思う。
2022/01/28
「円弧(アーク)」:人類が不老長寿になった時の人生観とかを考えさせられる すごい作品だと思う。
人生の長さの違いという観点では「葬送のフリーレン」と似た部分があるかもしれない。
2022/03/09
「波」:時間的にも距離的にもスケールが大きすぎて頭がついていかない。
生命が肉体を離れる過渡期に死生観を考えさせられる作品。
ここにも時間の感じ方の差異を感じる。
2022/04/06
「1ビットのエラー」:読み進めているが、内容が全く理解できない。なんだこれ?
2022/05/04
「1ビットのエラー」:最後まで読んだけど、どうにも理解できない。
しばらくしてから もう一度読むと理解できるだろうか?
2022/05/07
「良い狩りを」:前半はいいけど、後半の展開が唐突で早くて「???」ってなる。
時間の流れ方が早いのかもしれない。
#読んだ本 #紙の本