行動観察
from 顧客も自覚していない「潜在ニーズ」に、“先回り”して気付く 消費者の行動観察を進化させた、「新しい価値」を生む方法論
では「どうやって新しい価値を発想するか?」という方法論に入っていきましょう。最初に、私がこれまでやってきた「『行動観察』とはどういうものか」という話をします。まずは「高齢者への新しいサービス」に関する実例です。高齢者はたくさんいらっしゃるので、「何か高齢者に喜んでいただけるサービスで事業を」ということで依頼を受けました。
我々は、新たな事実を得るべく、まず現場に行くんですね。そして、高齢者の方に朝から晩まで密着させていただいて、その「実態」や「思い」を深く調べていきます。そして、そこで得られた膨大なファクトから何が言えるのかを洞察する。英語では「insight」といいます。つまり、仮説を打ちます。
インサイト
仮説的推論(アブダクション)
行動科学
行動随伴性
新価値を考える時には、対象が狭くてもいいので、深く掘り下げて本質的な仮説を得ることが重要