積極的な技術選定と消極的な技術選定
#技術の審美眼
#学習ハードル
積極的な技術選定と消極的な技術選定
学習コストが高くそれが払えないのであれば、それは組織の側の課題であり、技術そのものの瑕疵ではありません
ある技術が「場合によっては良い技術だと思うけど今回は過剰」みたいな下げられ方をされているときに、過剰である理由が学習コスト(消極的な理由)だったりすると残念です。
そもそも、学習コストはせいぜいO(1)です。つまり、一回学習してしまえばその後追加コストなしでずっと成果を生み出し続けられるということです。
学習した技術が生み出す価値 / 学習にかかった時間」で定義される「コスパ」を考えれば、コスパを高めるためにはむしろ、長く使えるように筋のいい技術を選ぶほうが重要に思えます。学習に一定の時間がかかるとしても、その時間を惜しむのは、いわゆる「木こりのジレンマ」と同じ状況に陥っています。
技術の「学習コスト」よりも、むしろ難易度、すなわち「学習ハードル」のほうが本質的なのではないかと思います。学習ハードルは純粋に技術の性質として扱えますが、学習コストは誰が学習するかによって変わるため、技術的な要因と非技術的な要因が混ざった概念です。
素直に「学習ハードル」や「難易度」といった方が明確になるでしょう。
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学習コストは誰が学習するかによって変わる
いい言葉
【怪文書2】積極的な技術選定と消極的な技術選定