二項対立を超越する
人間には状況を把握するために二項対立で物事を整理したがる傾向があるように感じます。これはある対象が有害か無害かを瞬時に決断できないと自身の生死に関わったような太古の時代ならともかく、現代では悪癖とも言えます。これは名著「知識創造企業」で似非ダイコトミーとも表現されています。 先に述べたように、組織拡大においては、チームを分割して自律性と独立性と担保しつつも、それぞれが全体観を失ってはいけません。また、少数精鋭の方がスピードが出せるのは間違いないので、精鋭部隊を維持しながら組織を大きくしなければなりません。 それに限らず、スタートアップでは多くの困難な両立を実現する必要があります。「要はバランス」とか言わずに、まずは両取りを考えなくてはいけません。「知識創造企業」ではダイナミックな統合と言われているものです。「要はバランス」とかいい出した時点で二項対立に囚われており、その軸でしか考えられなくなるのです。
このエントリーのタイトルの、熱狂と急成長の両立も、私が実現したい困難な両取りのチャレンジです。