事前に約束しない
@kawaguti: ソフトウェア開発のここ20年の進化で一番大きなものの一つが「事前に約束しない」です。2000年代までは、「Windows 2008 Server」のように来年出す予定の製品をマーケティングしていたのですが、クラウド化で各社それをやらなくなりました。現在は Apple のように「発表します。明日から売り出します」 @kawaguti: が主流に。なぜならば、ソフトウェア開発は意外と時間がかかってしまう未知要因が突然現れるので、すごく早く終わることもあれば、ぜんぜん終わらないこともある。正しく見積もることが難しく、事前計画が難しい。ソフトウェアはコピーできるものなので、 @kawaguti: 「作る=コピー元がない新しいアイデア」という特性があります。まあ、やる前は、だれしも、できるような気はするんですけど。「できて当たり前」が通用しない。"Hello World!"すらエラーで一発で動かない。ただ、一般的には数週間でだいたいのものが作れるようになってきたので、 @kawaguti: 「顧客に話すなら数週間後、使えるようになってからでいい」という風にマーケティング戦略が変わりました。内部計画はありますが、顧客には約束しない。マイクロソフトもクラウド以降は事前発表をほとんどしていません。顧客にできないことを約束してしまうビジネスリスクを避け、 @kawaguti: エンジニアを信頼して任せる、というスタイルになっています。この辺りの文化の変化はサティア・ナデラの『Hit Refresh』に出てきたりします。(事前約束の文化は私の考察です。) 関連