テクニカルスキル(技術を理解する能力)
テクニカルスキル(技術を理解する能力)
テクニカルスキルとは、必要なものを作り上げるうえで、テクノロジーを使いこなす能力のことです。「自分自身が思ったようにマシーンやコンピュータを動かす」ことができるか、という意味です。
「テクニカルスキルを向上させるためのスキル」という観点では、「技術を理解する能力」が成長メタスキルとして求められます。 これは特にエンジニアの成長にはより重要なメタスキルかもしれません。
なぜ動かないのかを理解することができる
思ったようにプログラムが動いていないときやエラーやバグが発生した際に、「なぜ動かないのか」を自分自身で調べ、解決するような習慣や調べるスキルを持っているか、が技術を理解するにはまず必要です。
「どうやったら直るのか?」に着目するのではなく、「なぜこのエラーが発生しているのか」に着目をして原因を調べられるかどうかが重要です。
そうすることで、同じような状況に直面したときに、なぜそれが発生しているのかを推測しやすくなり、解決するスピードが早くなります。
なぜ動くのかを理解することができる
近年は様々なライブラリやツールが充実しているため、「なぜ動いているのか」を考える機会は減ってきているかもしれません。
例えば私たちの普段の生活でも「なぜiPhoneはタッチしたら動作するのか」であったり「なぜ無線でインターネットに接続できるのか」であったりということについて、意識して利用している人は少ないのではないかと思います。
しかし、エンジニアの仕事はこれらの「技術」を活用してあらゆるものを動かす仕組みを作る仕事です。そのため、なぜ動くのかを理解することができれば、これまでとは完全に別物のテクノロジーではない限り、新しく生まれた技術やツールの使いこなし方、動かし方もスピード感を持って理解することができます。
コンピュータサイエンスのバックグラウンドや、勉学としてコンピュータの歴史や仕組みに触れる機会があれば、仕組みを理解しやすいのかもしれませんが、もし仮に学業でのバックグラウンドがなかったとしても、そういった基礎領域まで踏み込んで考えることを好めるか、や、興味を持って理解をしようとするかという視点が重要です。