コストには、変動費と、固定費がある
コストには、変動費と、固定費がある
「知っている人も多いでしょうが、コストには、変動費と、固定費があります。これは原価計算の基本的な考え方です。 まず変動費はその名の通り、変動するコストです。変動は生産量に比例する、と定義されています。次に固定費ですが、これは固定しているコストです。 生産量がどれだけ変化しようと、固定費は変わりません。生産量が0でも、固定費は発生します」
「変動費は、製品のコストとして製品原価の中に集計されます。製品を作るために使ったコストを製品に集計するのですから、この集計には確かな根拠があります。 一方、固定費ですが、これは製品を作った量に比例して変動したりすることはありません。 マネジメントをどれだけ頑張ったとしても、常に一定額支払われることが決まっているコストです。
ですから、『固定費を製品のコストとして製品原価の中に集計することには、正当な根拠が無い』ということです」
「当然のことだな。固定費を製品コストに割り振ろうとすると、少なからず誤差が出る。
設備投資などをして固定費が大きくなればなるほど、その誤差は増える。 そうやって誤差が大きくなれば一部の製品の原価は高くなりすぎて、製品価格も高くなりすぎ、製品は売れなくなる」