戸籍の附票
戸籍の附票とは、戸籍が作成された時点(またはその戸籍に入籍した時点)から現在までの住所の履歴を記録した書類であり、本籍地の市区町村で戸籍簿と一緒に保管されています。
基本的な内容
戸籍の附票は、その戸籍に属する人物の住所の異動履歴(転居など)を記録するものです。
戸籍の附票の写しは証明書として発行されるため、不動産登記や自動車登録などで必要な場合によく利用されます。
取得や活用の注意点
附票の取得は本籍地の市区町村でのみ可能です。(戸籍証明書等の広域交付利用不可)
転籍(本籍地変更)や結婚で戸籍が新たに作成されると、附票にはその新しい戸籍が作られた日以降の住所しか記載されません。過去の住所が必要な場合は、転籍前や親の戸籍など別の附票・除附票の取得が必要です。
戸籍の全員について証明する「全部の写し」と、一部の人だけについて証明する「一部の写し(抄本)」の2種類があります。
保存期間・除附票
戸籍が除籍されると附票も「除附票」となり、保存期間満了後は発行できなくなります(令和元年法改正より保存期間は150年に延長されていますが、過去に除附票となったものは保存期間切れで発行されない場合があります)。
利用例
住民票では証明できない過去の住所や住所遍歴を証明したい場合に、戸籍附票の写しが使われます。
このように、戸籍の附票は住所履歴の公証に用いる証明書類です。