SEGA TERADRIVE MODEL3
1992年購入。
DOS/V 4搭載。RAM:2MB,HDD:30MB はじめての HDD 搭載機。
IBM 純正のマザーボードを搭載し、家庭用ゲーム機であるメガドライブを同一の筐体で使えるというユニークなマシン。
DOS/V ブームよりも少し早く世に出たのが運の尽きで後継モデルも出ず、京都寺町通の電気街に格安で売りに出されてた。最上位機種でもディスプレイ込みで11万円ほど。DOS/V にハマりはじめた先輩と一緒に購入。 PC-9801 RX2 を5万ぐらいで下取ってもらい、非常に安価に入手できた。 MODEL3 は定価で買うと ¥248,000 専用ディスプレイが ¥79,800 マウスが ¥6,800 合わせると30万以上するマシンを実質6万円でゲットしたことになる。(RX2 は30万以上する正価で購入しているが。。)
CPU は 286 10MHz と RX2 よりも若干劣ったけど全く気にならなかった。NEC の寡占でつまらなかったパソコン界に新しい風が吹いてきたのを実感。
自分の PC ライフはこのマシンから始まったと言っても過言ではない。DOS/V は触ってて楽しかった。V-Text (元の名称は HiText) のドライバを入れて 98 では不可能だった高解像度環境を獲得(TERADRIVE のモニターは 1024x768 表示可能なマルチスキャンモニターで当時の最低価格帯)。定番ファイラー FD で一覧できるファイル数の多さ、VZ で編集できるテキストの量、そして高品位のフォント表示にも非常に満足していた。
CONFIG.SYS / AUTOEXEC.BAT の構成をスイッチして、日本語環境やゲーム用環境をそれぞれ最適化。研究室の助手の人にもらったEPSONのドットインパクトプリンターを接続。モデムも買って NIFTY-Serve に入会した。WTERM(通信ソフト)、NIFP(NIFTYのログカッター)、Ngraph(グラフ作成)、印刷用テキスト整形ツール PRT++ や XTR などを使った。FEP は AI ソフトの WX2 を導入(DOS/V 付属 IBM のかな漢字変換プログラムは変換効率が悪くディスクを食いつぶすので削除)。ポリゴンで動く F1 のシミュレータも楽しかった。マシンパワーがないので最低コマ数で動かしてたけどけっこう楽しめた。メガドライブ部分のスロットにはソニック・ザ・ヘッジホッグやスーパーモナコ・グランプリを挿してた。
TERADRIVE は RX2 に比べたら 1K 倍ほど活用した。英語版 Windwos 3.1 や 日本語版 Windows 3.0 も導入(当時の Windows は RAM 2MB でも動いてた)。Excel のグラフウィザードを初めて見て感動。ブラインドタッチもこのマシンでマスター(TERADRIVE キーボードは、カシャカシャとしたタッチで音がうるさかったがいまだに愛用者は多いようだ)。
研究室では SGI(Silicon Graphics International Corp.) のワークステーションが導入された。OpenGL のデモを見て感動したのを覚えてる。翌年映画ジュラシックパークが公開され、3D 恐竜たちが SGI のワークステーションで制作されたと知った。その後数年経つと OpenGL も Windows NT で身近なものになるが。。研究室の Mac では みんな Mathematica 使ってた。Hyper Card は事務処理に活用されてた。この頃の Mac はとても貧乏学生が買えるものではなかった。Macintosh Vx という恐ろしく高いマシンを買ってる先輩や、PowerBook や PowerBook Duo を購入した友人もいるにはいたけど。
table:Spec
CPU Intel 80286 10MHz
RAM 2MB
HDD 30MB
FDD 1.44MB/720KB
Display HTR-2200 14inches
Mouse HTR-2300 200count/inch
Keyboard HTR-2106 Backspring switch (OEM ALPS)
OS IBM DOS J4.0/V