PCやMacでLinuxを動かす方法
#開発環境
Mac
macOSは内部的にはLinuxと兄弟なので実は何もしなくてもLinuxと同じように使えます(コマンドとか)(参照:C言語の環境(Mac))
それでもmacOSとは別にLinuxを使ってみたい人は,下記のエミュレータを導入することで,macOS上でLinuxを使うこともできます。
なお,Intel製のCPU搭載のMacとApple Silicon搭載のMac(いわゆるM1 Mac)では利用できるソフトウェアが異なります。
Intel Macの場合
方法1)VMware Fusion Playerを使う(←お勧め)
無料です(バージョン12から,それまで1万円ぐらいだったソフトが無料になりました)
多くのLinuxが手軽にインストールできます。
Windowsも動かせるんでゲームもやろうと思えばできます(重いけど)
VMware Fusionのサイト
方法2)Parallels Desktopを使う
有料です(1万円ぐらい?)
多くのLinuxが手軽にインストールできます。
Windowsがかなり軽快に動きます。もしWindowsの利用(特にゲーム)をメインに考えているならVMwareよりこちらがお勧め。
Parallels Desktopのサイト
方法3)VirtualBoxを使う
無料です。
Linux,Windowsがインストールできます。
設定とかちょっと大変なのと,やはりVMwareやParallelsのような有料のソフトに比べると不安定で遅いです。
VirtualBoxのサイト
Apple Silicon Macの場合
Apple Silicon搭載Macの場合は以下のソフトウェアが利用できます。
方法1)Parallels Desktopを使う
有料です(1万円ぐらい?)
UbuntuやArch Linuxが手軽にインストールできます。
CentOSはCentOS Stream 9が利用できますが,大学のPCにインストールされているものとはバージョンが異なるので注意が必要です。
Windows ARMはほぼ実機と同様の速度で動きます。もしWindowsアプリケーションの利用を考えているならこれしか選択肢はありません。
Parallels Desktopのサイト
方法2)UTM.appを使う
無償です(App Store経由で購入した場合は1200円くらい)
下で紹介するQEMUに使いやすいGUIを載せたものです。
ParallelsやVMwareのようなよく作られた製品に比べるとだいぶ使いにくいですが,安価に仮想マシンソフトウェアを試してみたい方はどうぞ。
GitHub(無償)
App Store(有償)
方法3)QEMUを使う
無償です。
かなり詳しくないと使いこなせないと思いますが,Linuxをはじめ様々なOSを利用可能です。Parallelsと異なり,x86用のOSも利用可能です(かなり遅いけど)。
Apple Silicon Macでの利用についてはいろんなところに情報がありますので,検索してみてください。一応,いくつか参考になるサイトを挙げておきます。
QEMU on M1 Mac(Qiita)
How to run Windows 10 on ARM
Windows
方法1)WSL (Windows Subsystem for Linux) を使う
無料です(最近の Windows なら標準で入っています)
Ubuntuは特に手軽にインストール出来ます。
Windowsとのファイルのやりとりで多少知識が必要です。
ネット上の情報が多いです。
方法2)VMware Workstationを使う(←お勧め)
無料です。(バージョン16から,それまで1万円ぐらいだったソフトが無料になりました)
多くのLinuxが比較的手軽にインストールできます。
ちゃんとインストールするとWindowsとLinuxでファイルがドラッグ&ドロップでコピーできるので,課題をLinuxでやってWindowsで提出する場合は便利です。
Windowsも動かせます。(Windows-on-Windowsって意味あるの?って思うかもしれませんが,開発者にとってはすごく意味あります)
方法3)VirtualBoxを使う
無料です。
Linux, Windowsがインストールできます。
設定とかちょっと大変です。後,やはりVMwareのような有料ソフトに比べると不安定で遅いです。
その他
ここには書いてない方法としては Docker を使うとかありますが,自分で調べて使おうという人じゃなければ使いこなせないと思いますので,ここでは名前を挙げておくだけにします。