学校のPCでVSCode+Cygwin環境を作る
まず最初に,学校のPCでVSCodeの設定をしても,PCの再起動後に,設定や機能拡張が初期化されてしまうため,再設定が必要となります。これが嫌な場合は,VSCodeをポータブルモード(USBメモリなどに入れて持ち運び可能な利用法)で利用することで回避が可能です。
ポータブルモード
ポータブルモードの注意点
ポータブルモードでは,VSCodeを自分のホーム領域にインストールするため,以下のような利点と欠点があります。
利点 再起動しても設定や機能拡張が消えない。
欠点 ホーム領域の一部をVSCodeが利用するため,場合によってはホーム領域の空き容量が足りなくなる可能性があります。
ポータブルモードの利用法
1. VSCodeダウンロード先からVSCodeをダウンロードします。この時,Installerではなく,.zip の x86 ファイルをダウンロードしてください(下の赤丸)。 https://gyazo.com/8f4cf41f9b6fe974e045ad9a630bc8ca
2. ダウンロードした書庫ファイルを適当な場所(自分のDocumentsやJ:ドライブなど再起動しても消えない場所)に展開します。例えば VSCode-win32-x64-1.82.3.zip を展開すると VSCode-win32-x64-1.82.3 という名前のフォルダができ,その中に Code.exe という実行ファイルやその他たくさんのファイルができます。
3. 先ほどのVSCodeのフォルダ内に data という名前のフォルダを作成します。
ターミナルでCygwinを開くようにする設定
1. 設定画面を開く
Ctrl+,キーを押す,または,メニューの File→Preferences→Settingsで設定画面を開きます。
2. settings.jsonを開く
設定画面の右上のアイコン(図中の赤丸)をクリックして設定ファイル(settings.json)を開きます。
https://gyazo.com/c9b4e626d1c372bf71a929192c00f9e9
3. settings.jsonに以下の文を追加
settings.jsonの一番最後の } の上(一番外側の { と } の中に入るように)に以下の文を追加します。
code:settings.json
"terminal.integrated.profiles.windows": {
"Cygwin": {
"path": "C:\\cygwin64\\bin\\bash.exe",
"env": {"CHERE_INVOKING": "1"}
}
},
"terminal.integrated.defaultProfile.windows": "Cygwin"
これで新しくターミナルを開くと Cygwin のターミナルが開くようになります。
以上(2023/10/03 初版)