PyCharm(Pythonプログラミング環境)の作成方法
投稿者:CarpDay.icon
システムにあまり強くないけど,Pythonプログラミングはしっかりやりたい人におススメのPyCharmの導入方法について説明します.
2024年4月追記: PyCharmでプロジェクト作成時にPythonのバージョンを指定すると,自動的にPythonがインストールされるようになったので,次の「1. Pythonのインストール」は不要です.特定のバージョンのPythonを別途インストールしたいときには,以下を参照してください.
1.Pythonのインストール
Pythonそのものをインストールする必要があります.
PythonにはPython2とPython3(現在のところ)を目にしますが,Python3を選択して下さい.
Python 3の中にも,Python 3.8.1のように細かなバージョンがあります.初学者はあまり気にせず,新しいバージョンを入れて(大抵は)問題ありません.
参考:Pythonのダウンロードとインストール ページ下部にMacOS向けへのリンクもあります.
2.PyCharmのインストール
以下の参考サイトの指示通りインストールしましょう.
参考:PyCharmインストール手順<Windows向け>ページ下部にMacOS向けへのリンクもあります.
3.テキストファイルからの入力読込
AtCoderやAOJのように,入力例に対して正しく出力できるか確認したいときに,実行のたびに入力例を手入力したり,コピペするのは面倒です.そこで,入力例をテキストファイルとして用意する方法をおススメします.
PyCharmでウィンドウを縦方向に2つに分割して,一方にプログラム,他方にテキストファイルを表示させます.
以下のサイトを参考にして,「実行構成の編集/構成テンプレートの編集/Python/オプションを変更」から「入力をリダイレクト」を選択して,読み込み用テキストファイルを指定します.
参考:テキストファイルから標準入力をリダイレクトする
入力用のテキストファイルは問題ごとに分けず,常に同じテキストファイルを読み込むようにすれば,設定は最初だけで済みます.
入力例をコピーして,テキストファイルの画面内にペーストすれば,異なる入力例に対する出力が確認できます.
4.デバッグの方法
バグが存在しないプログラムを作成するのは困難です.いかにバグを早くとれるかが重要です.そのためにはデバッガーと呼ばれるデバッグお助け機能を使いこなすことが鍵となります.
バグが起こっていそうな箇所で処理を止める機能(ブレークポイント),処理が止まった状態から1行ずつ処理を行う機能(ステップ実行)は,次のサイトを読んで下さい.
参考:PyCharmでデバッグをする基本中の基本,PyCharmでデバッグを行う方法
実行途中での変数の値を確認する機能(ウォッチ)については,よいサイトがなかったので,公式サイトを見て下さい.監視式
5.実行結果ををテキストファイルに出力(おまけ)
ABCではあまり使いませんが,ICPCやAHCでは,プログラムの実行結果を利用したいことがあります.
上記の参考サイトと同様,「実行構成の編集」の中の「オプションの変更」から「コンソール出力をファイルに保存する」にチェックを付けると,出力したいテキストファイルを指定できます.
入力用ファイルと同様,出力用ファイルも縦方向に分割したウィンドウに並べて用いると便利です.
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