本当はみんな政治に興味がある
と思いますterang.icon
特に組織開発や経営をフィールドにする人は。
政策への興味は人それぞれ、その政策の分野にもよる。
政策とは例えば、マイナンバーがくるとか子育て支援に予算回すとか高齢化社会問題とか税制とか外交とか移民とか原発と再生エネルギーとか……
いやどれも全部大事なんだけども、正直あまり興味のない分野や見栄を張って人並みな興味度合いterang.icon
政策も政治の一部だけどそれはここでは一旦保留させて
政策の話題を選ぶことや選び方自体が、政治的なるものだったり非決定権力の行使だ、ともいえる
家庭や企業といった私的領域にも政治はある。その線引きの仕方が政治的。
でもここで書きたいのはその手前の話
政策はコンテンツそのもの
政治は、決め方
どうやって意思決定するのか?が政治
それも異なる価値観や目的を持つ人々が、万人の万人に対する闘争に陥らないために
価値観の対立を調整する過程
例えば修学旅行の行き先を、生徒が決められるとする。
政策は行き先の話題
政治は行き先の決め方の話題
「美ら海水族館行きたい!」「この時期、沖縄はないわー」「それより北海道よくね?」「知床で熊見れるかな」「北海道行くなら函館で夜景見たいなあ」
どこがいい?は政策談義
誰かに決定を一任する
担任教師に、あるいは学級委員長に
行き先候補に対して1man1voteとして多数決する
QVやmajority judgementで投票する
生徒全員で話し合ってコンセンサスする
「なぜそこに行きたいか?」の理由を聞き合うのもいいかも
沖縄派と北海道派で代表を1人ずつ選出して話し合い、
コンセンサスする
その話し合いのプロセスを共有したのち、1man1voteの投票をする
多数決する
投票結果を見ながら話し合ってコンセンサスする
影響力の大きい人に根回ししたり、弁の立つ人を接待したりする
どう決めよう?は政治談義
政治は、かなりラフな言い方をすれば、「みんなにかかわる問題について、どうするかを決めること」です。そうだとすると、学級会も政治だし、友達どうしでなにかを決めるのことも政治になる。その決め方、つまり政治の行い方は、多数決もありうるしし、ネゴシエーションで決めることもあるだろうし、リーダーに任せるというやり方もある。
那須耕介と田村哲樹の対談記事めんどうな自由、お仕着せの幸福/第5回:熟議でのナッジ? 熟議へのナッジ?《田村哲樹さんとの対話》 - けいそうビブリオフィルより
小文字の組織開発実践者も
どんな分野のファシリテーターも
政治に精通していたい
「中期経営計画は〇〇で、今年度は〇〇という方針でいきます」と
経営者が従業員に告げ、給与を提示して働いてもらおうとする
という手段の行使も政治(あるいは政治的)
対してベア要求も政治
活動 action や行為 action は演技 act
いち企業の構成員は、共有ビジョンやパーパスで同じ利益を追求する
もっとマクロに見れば、すべての企業は営利活動と持続的発展を追求する
でも部署間には各部署の利害調整が必要だったり、個々人の私的な事情も含むグループ・ダイナミクスは存在する
ところでこの捉え方、フラクタルっぽいなterang.icon
もし政策の話を公開Cosense.iconで行ったとしたら、
それはactionな行為み
そしてCosense.icon自体は、動物としての円環から外れた世界性を構成する
実際、いま更新が止まっているように見える公開Cosense.iconプロジェクトは、それをテーブルとしてin-betweenを生んでいる気がする
そういえば
政策 policy も、政治 politics も古代ギリシアのポリス(市)由来
警察 police もそう
礼儀 polite はちがう
ラテン語由来で、研磨 polish もこちら
水平線.icon
〝政治〟と〝政策〟は異なる。例えば福祉制度のあり方は?とか公教育をどうするか?は〝政策〟の領域だ。他方で〝政治〟とは、「異なる価値を持つ人々が集合的な決定をし、その決定に互いが従うこと」(G.ストーカー)。職場や町内会、家庭にさえ政治はある。政治理論や哲学は学び続けてこそと僕は思う。
午後8:33 · 2020年9月24日 - ハトterang.icon