カイヨワの遊び4分類
『遊びと人間』(1958)において発表された
人類の遊びを四象限に配置した
人間の意志が介在するかしないか
ルールが存在するかしないか
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意志 x ルール の、アゴン
脱意志 x ルール の、アレア
意志 x 脱ルール の、ミミクリー
脱意志 x 脱ルール の、イリンクス
以下は、小原一馬(2011) 遊びの面白さ——遊び理論におけるゴフマン社会学の位置付け——の内容より
ホイジンガが挙げた遊びの形式的な6つの特徴
1. 自由(自発性)
2. 実生活外の虚構
3. 実生活の利害と無関係(それ自体の楽しみ)
コンサマトリーの語を思い出すterang.icon
4. 時間的・空間的に分離
5. 特定のルールの支配
4と5はラボラトリー的に感じるterang.icon
6. 緊張と歓喜の感情
これはお笑いみterang.icon
それまで、遊びは「何かに役立つから」という実用主義的な側面からか、「人の本能だから」という側面からかしか捉えられていなかった
いずれも不真面目なものと捉えられていた。
ホイジンガは、遊びと真面目なことの二項対立を乗り越えようとした。
カイヨワによるホイジンガ遊び理論への批判
1. 遊びの自由を強調し過ぎたため、遊びの6つの特徴と遊びの機能との関係考察が不可能になった
2. 遊びやその面白さの非論理性を強調する結果、「なぜ面白いか?」と6つの特徴との関係を分析されなくなった
3. 遊びの中の真面目性に言及することで、遊びと真面目なことの二項対立を乗り越えようとしたのに、
遊びの実質的な定義として「実生活外の虚構」として、遊び(虚構)と真面目(実生活)の二項対立が再導入されてしまった
この批判の上で、先の4分類が発表された。
カイヨワは
A. ルールの要素の強いのは
競争(アゴン)および運(アレア)の遊びに限られ、
模擬(ミミクリー)と眩暈(イリンクス)の遊びはそうでないこと、
B. 何かの代わりのことをしているという虚構性の意識が強いのは模擬の遊びに限られ、
それ以外の遊びには虚構性が見出せないこと、
C. 賭けごとなどといった運の遊びは
しばしば賭け金をともなうことで、
実生活の利害と無関係とは言えないこと、を指摘した。
カイヨワの4分類にあてはまらない遊び
人間の基本的活動(食事、会話、装い、買い物等)
装いは、衣食住の衣だろうけど、ファッションの話にも発展しそうterang.icon
自然との遊び(山歩き、木登り、釣りなど)
収集の遊び(カード集め、昆虫採集など)
TCGはここだろうかterang.icon
頭を使う遊び(パズル、クイズ、なぞなぞなど)
美的で創造的な遊び(広い意味での芸術一般)
眩暈的でない感覚の遊び
体を動かすこと自体の楽しみ(散歩、ジョギングなど)
リズミカルな活動やフィードバックのあるやりとり(音楽やダンス、お手玉、いないいないばあなど)
バランスやスピードの楽しみ(竹馬、一輪車、サーフィン、スキー、バイクなど)