今はとて君がかれなばわが宿の花をばひとり見てしのばむ
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あなたが「それではね」と言って離れてしまったならば、私はたったひとりで家の花を見て、あなたのことを偲び、あなたがいないことを耐え忍びましょう。
「今は」は「今となっては」「このようになった以上は」の意味で、別れのときに使う表現。 本来「偲ぶ」は四段活用で「忍ぶ」は上二段活用だが、混同により両方の用法が生まれている。 いまはとて きみがかれなば わがやどの はなをばひとり みてしのばむ
いまはとて きみがかれなば わがやどの はなをばひとり みてしのばん