リレーショナル・アートの実践を参照としたストリートピアノの活用について ー「不可視の関係性」の可聴化を目指して一
きっかけ:
「参加型アート」における「協働」を考えるにあたり、作家に集められ、指示された状況からの共同制作ではない、他者の能動的な共同制作による偶然性の伴う制作形式あるのではないか?
→試し書き行為からみる共同制作
→そのようなことが音楽的に起こり得るとして場としてストリートピアノに着目
ストリートピアノについてのリサーチ:
現在日本には、700台以上のピアノが設置されている。
実際に設置されているストリートピアノでは、
・ピアノ本体へのペイント
・プロアマ問わず、技巧的な演奏をネット上で配信する などの取り組みは頻繁に行われている
→ 公共空間といった場所性や音そのものやその状況に関してはあまり注目されない
先行作品:
《Play Me, I'm Yours 》
ピアノ, サイズ可変, 2008年~
ストリートピアノを用いたルーク・ジェラムによるアートプロジェクト。2008年から約55都市で1700台以上のピアノが「Play Me, I'm Yours 」の指示と共に設置されている。