あなたはここにいる、誰かもここにいた
本作は、「不可視の関係性」をストリートピアノを通し、可聴化するための取り組みである。
設置されているグランドピアノは、現在地付近の建物に設置されたもう一つのストリートピアノと同期している。
そのピアノが演奏された時、この場に設置してあるピアノも同じように演奏される。
また、演奏された同時刻に、その演奏は再度再生されるため、場のシンボルとしての役割も果たす。
それと並行し、過去にこの二つのピアノによってなされた演奏が、 鑑賞者の演奏という介入によって再度、「他者」に届けられる。この「他者」は、生活圏が近いにも関わらず、名前や出生をはじめとした素性を知ることがないような「他者」である。
そのような「他者」を結ぶのは、同じ施設を使うといった場所を共有する、ただそれだけ の「不可視の関係性」である。
本作を通じて、このような身近に存在する「他者」を今一度感じ、 その存在を捉え直すきっかけになることを願う。
https://youtu.be/33EjwdPRR4I?si=SPy15_viqgqPygjZ
#リレーショナル・アートの実践を参照としたストリートピアノの活用について ー「不可視の関係性」の可聴化を目指して一
#streetpiano #participatoryart
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あなたはここにいる、誰かもここにいた (2024) -for sound installation
material: 自動演奏ピアノ , スピーカー , Max8 , ZeroTier , Live Multi Studio