『STIA』イノベーターたちの超基本行動パターン
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幸運なことに私たちは沢山のイノベーティブな先生方と知り合うことができました。(保守的といわれる教育業界でも、感覚的には10%~20%ぐらいの割合でとても活発な先生方がいらっしゃいます)。
また、未踏ソフトウェア創造事業時代のメンターの先生方や仲間たち、/masui先生など著名な研究者、未踏ジュニアに採択されている子どもたちとも接していて、イノベーターと呼ばれるような人種の人たちには、共通する行動パターンのようなものがあると感じていました。 そしてこの超基本的な行動パターンこそが、21世紀の現代的な学び方であり、これからより重要になっていく生き方なのではないかと私は考えています。
その行動パターンとは
と偉そうに書いてますが、すごく単純なことです。
頭文字をとってSTIAとしました。PDCAにかけた駄洒落です。 Sence
1つめは、ヒントになりそうな情報を感じとることです。イノベーターと呼ばれような人は、息をするのと同じぐらい自然に、さまざまな情報からヒントになりそうなことを常に探しています。
日常の些細な行動や、読んだ本、Webの記事やサービス、妻や友人との会話、困ってる人を見かけたなど、その体験したことすべてが何かのヒントになる可能性があると考え、なんとなく注視しています。
Think
感じ取ったことは、そのままではさまざま要素で構成されている情報の塊のようなものです。
それを崩して考えたり、そもそもを問い直してみたり、視点を変えてみたりすることで、事実を分解してとらえなおします。
Idea
新しいアイディアとは、つまるところ既存の要素の新しい組み合わせを見つけることです。
Thinkで分解した要素の、新しい組み合わせを閃くことで、新しいアイディアが生まれます。
最近の研究では、デフォルトモードネットワークと言って、限界まで考えて脳の中のまな板に要素を沢山並べた後に、散歩したりボーっとすることで新しい関連性を閃きやすくなるそうです。 「一を聞いて十を知る」ということわざがあります。一つしか聞いてないのに全部わかってしまう頭の良い人の例えとして使われる言葉です。しかし、本当に一つのことから十を知るわけではなく、すでに頭の中にある無数の事がらと、新しい一つが組み合わさることで十の新しい知識を閃くことができる人==イノベーターな人のことを言っていたんだろうなと思います。昔からそういう人たちがいたんでしょうね。
Action
最後の1つは、アイディアを行動に移すことです。アイディアのままでは価値はありません。
行動したこともまた新しいヒントになります。そして次のアイディア、次の行動へとつながっていきます。
子どものころはみんなやってたこと
感じて、考えて、新しいアイディアを生み、行動に移す。すごく簡単なことを言っているような気がするんですが、実際に行えている人ってそんなにいないですよね。イノベーター理論というマーケティング手法によるとイノベーターと呼ばれる人は全体の2.5%しかいないそうです。 でも、小さな子どもたちを見てください。常に楽しいことはないかなと貪欲に探し、新しい遊びを考え、行動に移しています。それはもう迷惑なぐらいに。
イーロンマスクやスティーブジョブズなど著名なイノベーターと呼ばれる人も、子どものまま大人になったような人だとよく言われます。
Scratchを作ったミッチェル・レズニックさんは、創造性を育むためにはLifelong Kindergarten(生涯幼稚園)である必要を説いています。 おそらく人間は生まれながらにしてイノベーターです。それが大人になるにつれて、余計なことをするなと怒られたり、自分で考えて行動することにブレーキをかけてしまう教育がされてしまっているため、その人数が減ってしまっているんだと思います。
おそらく2.5%のイノベーターは、人の言うことを聞かない頑固な人が生き残っているだけなんです。
すべての子どもたちがイノベーターのまま大人になったらどうなっちゃうんでしょうね。それがロイロノートで実現したい私の密かな野望です。