暑い
自分は暑がりだと思う。4月の下旬にはもうだぼだぼのTシャツ1枚だけで過ごしている。それを11月まで続ける。暑さに敏感だからか、4月が始まり、少し暖かくなっただけで苦しかった夏のことを思い出してしまった。
長く垂れ下がった前髪が揺れ動く。夏のマスクは地獄。醜形恐怖症だからマスクを外す方が地獄。朝から若干息を切らしながら3階建ての階段を登る。教室に入って椅子に座り落ち着くと、身体中から汗が吹き出ているのに気づく。周りの人に見られていないか確認してからそっとマスクを外し、一気に水筒の水を流し込む。蒸し暑い6月。冷房のついてない教室。集団で固まって恋愛やインスタの話をしている運動部。暴力的な笑顔。耳を突き刺すような笑い声。テストやゲームの話をしている日陰物の集団。なかなか治らない息切れと暑苦しいマスク。両耳につけたワイヤレスイヤホン。今日提出の手のつけていない課題。忘れた教科書。更新しすぎて止まったタイムライン。頭痛。吐き気。希死念慮。劣等感。憎悪。その全てが窮屈で、息苦しくて、焦燥的で、閉塞的で。
4月が始まってしまった。神聖かまってちゃんの「死にたい季節」と「夕暮れメモライザ」をリピートしている。高校1年生になった時の4月も聴いていた。当時の俺にお前なんにも変わってないよ、って言ってやりたい。高1の春の時点でそんな曲聞いてる時点で報われないよ、って言ってやりたい。今まで経験した全ての事象にお前は生きるの向いてないよ、って言われている気がする。
日が完璧に長くなってしまった。抗うつ剤と睡眠薬の量が増えた。桜は見に行かない。