メタファーとしてではない詩歌の解釈
メタファーや暗喩としてではない、歌詞や短歌の受容・意味理解 (佐藤文香) 逆に、書かれたままに読めるのが俳句かなと。例えば「秋風の下にゐるのはほろほろ鳥」。ほろほろ鳥が何かの象徴で、秋風は今の時世を表している、わけではない。ただ秋風が吹いており、ただ鳥がいる。おお、いいな……みたいな。 ブルータス (No.1008)
花の散り際にすら値が付くのも嫌になりました
暗喩として受け取るなら、例えばアイドルの卒業が盛大なイベントとして執り行われるような
ではなく、ただ「押し花にすら値札を付けるなんて嫌になる」というだけの感情
声を辿って何光年だ 延長線に消えてゆく
このままパッと忘れられたら楽だろうな
触れられないのに見えてしまってどうしようもないや
この周回軌道上にあなたがいなくても
恋模様とかに置き換えずに
あまりにも遠い星に釘付けになってしまった星間飛行艇員の台詞、みたいな